OUHS ATHLETICS NEWSスポーツ局ニュース

ニュース

2018.11.13

JAPAN RAISING STAR PROJECT 第2ステージ 世界で輝くトップアスリート発掘のために測定会を実施

未来のオリンピアンをめざし、30m走に望む出場者

未来のオリンピアンをめざし、30m走に望む出場者

 

11月3日(土)、4日(日)の2日間にわたり、未来のスター選手を発掘する「JAPAN RAISING STAR PROJECT(以下、J-STARプロジェクト)」の第2ステージが、今年も本学で開催されました。

 

昨年同様、近畿地方をはじめ幅広いエリアから集まり、今年は新たにパラリンピック競技の測定会も実施。応募条件はそれぞれ異なり、オリンピック競技は平成30年4月1日現在で満12歳〜満17歳、パラリンピック競技は平成30年4月1日現在で満12歳以上とし、さまざまな年齢層と競技者が顔を合わせました。

 

 

陸上、ラグビー、アメフトなどが得意とするワットバイク

陸上、ラグビー、アメフトなどが得意とするワットバイク

 

第1ステージの通過者たちが望む第2ステージでは、競技団体の強化担当者(評価者)が競技適性を評価し、第3ステージへの進出者の選考を行います。まず3日に行われたオリンピック競技の測定会は、水泳(飛込み)、ボート、ウエイトリフティング、ハンドボール(女子)、7人制ラグビー(女子)、ソフトボールの6競技を対象に、「ハンドボール投げ」「メディシンボール投げ」「30m走」「立幅跳び」「垂直跳び」「倒立静止時間」「ワットバイク」の7種目の測定を実施。

 

翌日開催されたパラリンピック競技の測定会

翌日開催されたパラリンピック競技の測定会

 

翌4日にはパラリンピック競技の測定とし、正競技に「ボッチャ」「水泳(身体障がい)」「パワーリフティング」「車いすフェンシング」「自転車」が競技に向けた測定を実施したほか、準競技として「陸上(身体障がい)」「射撃」「トライアスロン」「アイスホッケー」「スキー」が用意され、こちらは競技に対するカウンセリングを行いました。

 

アダプテッドスポーツの専門分野である曽根裕二准教授

アダプテッドスポーツの専門分野である曽根裕二准教授

 

特にパラリンピック競技では、身体の障がいに応じた競技能力の適性を測定することが大前提であり、その理解と知識のある評価者の配置が必須となります。本学からは、アダプテッドスポーツに精通し、先日行われた世界大会の日本代表コーチとして帯同した日本ボッチャ協会Para Boccia局強化担当の曽根裕二准教授が担当しました。

 

さらに、J-STARプロジェクトに大阪府体育協会公認アスレティックトレーナーという立場で本学の藤井均教授を中心に学生アスレティックトレーナーが帯同しオリンピック競技、パラリンピック競技ともにサポートしました。

 

2020年の東京オリンピックは「パラリンピックの成功なくして成功なし」を合い言葉にするほどスポーツ庁を中心にパラスポーツに重きを置いており、11月4日(日)には東京・渋谷で「渋谷シティゲーム ~世界最速への挑戦~」が開催され、2016 リオパラリンピック100m金メダリストのジョニー・ピーコック選手が出場するなど盛り上がりをみせています。

 

 

パラリンピック競技の測定正式競技にはフェンシングと水泳が

パラリンピック競技の測定正式競技にはフェンシングと水泳が

 

大阪体育大学では2015年に策定した「大体大ビジョン2024」にもとづき「教育・研究成果を活かした地域のスポーツ振興と健康増進の事業拡充」を通じ、「拠点づくり」ビジョンの実現に取り組んでいます。また、パラリンピック競技のハイパフォーマンス選手の育成にも力を入れており、今年、大学院博士前期課程を修了したデフ水泳・金持義和選手、また本学OBで現・スズキ浜松アスリートクラブ所属のリオ五輪銀メダリスト・山本篤選手は大体大DASHの認定アスリートとしてサポート。

今回本学で開催されたJ-STARプロジェクトからも、未来のオリンピアン・パラリンピアンが誕生することを期待し、今後もこのような事業に積極的に参画、協力してまいります。

 

J-STARプロジェクトのように、新たな競技に挑戦する者の門扉を広げ、また現在の競技を見つめ直し転向を視野に考えられる機会は、自身にとっても、またオリンピアン・パラリンピアンの輩出という国のメリットにおいても有意義であり、このような取り組みがさらに活発になることが日本スポーツの発展につながっていくのではないでしょうか。

スポーツ局OUHS ATHLETICS

▲