受験生、在学生のご家族・関係者の方へ

for PARENTS

受験生、在学生のご家族・ご家族の方イメージ

大阪体育大学では、スポーツ科学部はスポーツの実践やスポーツ科学の探究、教育学部では「教える力」の徹底した養成を通じて、学生が秘める可能性を伸ばします。就職・キャリア形成は、全学生との面談などマンツーマンで接する体制を整え、高い教員採用試験や公務員試験の合格率、企業などへの就職率につなげています。

学び

専門分野を深く探求。20を超える免許・資格をラインアップ

「学び」では、教員と学生の距離が近く「面倒見の良さ」が伝統です。
スポーツ科学部では細分化されたコースごとに専門分野を深く学び、中学校や高校教諭の一種免許状(保健体育)をはじめ、希望者には小学校免許取得プログラムもあり、国家資格の「第一種衛生管理者免許」など合わせて20を超える免許・資格をご用意しています。
教育学部は、幼稚園、小学、中学・高校(保健体育)、特別支援学校教諭の一種免許状が取得できます。2023年4月から新たに幼児教育コースを開設しました。教育現場で校長職などを経験した多数の教員が教員採用試験合格に向けて学生を個別・グループで徹底指導します。いずれのコースでも最大3つの教員免許の取得が可能です。
また、技術力の向上はもとより、リーダーシップやコミュニケーション能力、人間力を養う場として、スキー、キャンプなどの野外活動実習を取り入れ、実践力を養う場としてインターンシップなど学外での学びを重視しています。
学習支援室のスタッフによるマンツーマンの個別指導も本学の特徴です。通常の授業に関するサポートはもちろん、公務員や教員採用の筆記試験で苦手な分野があっても、講師やスタッフの熱心な指導や励ましを得て友人とともに合格を目指す環境が整っています。文武両道を目指してクラブに所属する全学生を対象にした学修支援も実施し、2022年3月には、大学スポーツ協会(UNIVAS)から「学修支援に関する優秀取組賞部門」で最優秀賞を受賞しました。

就職
キャリア形成

マンツーマン支援で教員、公務員試験に多数合格、企業からも高評価

就職・キャリア形成では、企業や公務員の志望者はキャリア支援センターが、教員志望者は教職支援センターが徹底サポートします。2年次はグループ面談、3年次は個人面談で全学生と話し合います。卒業後も支援を続け、スタッフが職場での人間関係に悩む卒業生とファミレスで語り合うこともあります。学生一人一人と向き合う支援体制は、本学独自の誇れるものであると自負しています。
これらの成果もあり、教員採用試験では2023年度採用で、現役合格が3年連続で過去最多となる延べ70人、既卒者も115人が合格しました。
公務員試験(警察官・消防官・自衛官・行政など)では、3年連続過去最多となる延べ90人が現役合格しました。また、就職率は2021年度卒業者は98.5%で、企業の人事担当者からはクラブや野外活動で培った本学学生の人間力に対して、「礼儀正しさ」「粘り強さ」「リーダーシップ」があるなど高い評価を受けています。

クラブ

修学、生活面も支援し文武両道を追求

本学は学生の70%以上がクラブ活動に参加しています。6つの専用体育館と多数の競技場を備え、専用施設の充実度は全国トップ級です。全スポーツ施設が教室棟に隣接し、学生は4限目まで授業、その後は移動時間なくクラブ活動に打ち込め、時間を有効に使えます。スポーツ科学センターでは、専門資格を持つスタッフが指導するAT(アスレティック・トレーニング)ルーム、元プロ野球コーチなどが指導するS&C(ストレングス・アンド・コンディショニング)ルームでサポートを行います。さらに、スポーツ心理やスポーツ栄養、測定・評価などの面からも学生を支援します。
また、強化クラブを中心に指導者は教員が多く、日々の指導を通して競技力向上だけでなく学業、生活態度にも目を配っています。大学クラブ統括組織として全国に先駆けるかたちで創設されたスポーツ局が修学、キャリア形成、生活面でも学生を支援し、文武両道を追求する体制が整っています。
プロ・実業団には、2021年度は38選手が進みました。また、多数の卒業生が高校のクラブなどで全国トップレベルの指導者になっており、2021年度の全国高校総体サッカー男子競技では、本学OBの率いる7校が出場し、うち3校が4強に進出。決勝は本学OB指導者同士の対戦となりました。
現役の日本代表監督・日本代表コーチ、U-22元日本代表ヘッドコーチ、ユニバーシアード日本代表監督、プロ球団元コーチらトップレベルの指導者が多数在籍しているのも本学の特徴です。

学生サポート

学生相談室、医師常駐の診療所で心身をケア

学生へのサポート体制として、学生相談室・スポーツカウンセリングルームでは臨床心理士、スポーツメンタルトレーニング指導士などカウンセラー資格を持つスタッフが学業、対人関係など様々な相談に応じます。診療所では全国の大学でも珍しい医師常駐体制のもと、内科・整形外科診療に対応し、さらに、理学療法士が常駐するリハビリテーション室を併設しています。授業中やクラブ活動中のケガについては、教育後援会から自己負担分の補助が支給されます。
奨学金制度では、「スポーツ奨学金」「学業成績優秀者奨学金」「浪商学園創立100周年記念奨学金」など独自の制度のほか、日本学生支援機構、民間団体、市区町村などの制度があり、本学では例年、半数以上の学生が奨学金制度を利用しています。

卒業生の97%超が
「入学して良かった」

昨春、卒業生に実施したアンケートでは「総合的にみて、本学に入学して良かったと思いますか?」との質問に、体育学部(2024年度からスポーツ科学部)97%、教育学部99%が「はい」と回答しました。本学での4年間は何物にも代えがたい貴重な経験になると信じています。

DIALOGUE

本学OBの研究者と語り合う/
スポーツ系学部の未来

Message from the Graduates

・立命館大学スポーツ健康科学部 
 長積 仁 学部長(中)

・早稲田大学スポーツ科学学術院・スポーツ科学部 
 松岡 宏高 学術院長・学部長(右)

・大阪体育大学体育学部 
 土屋裕睦 教授(左)

1965年に西日本初の体育大学として開学した大阪体育大学は、2024年体育学部がスポーツ科学部に生まれ変わり、スポーツの総合大学として新たな一歩を踏み出します。体育・スポーツ系学部の未来について、大阪体育大学の体育学部、大学院を卒業・修了し、現在は立命館大学スポーツ健康科学部の学部長を務める長積仁教授、早稲田大学スポーツ科学学術院の学術院長・スポーツ科学部の学部長を務める松岡宏高教授の先輩お二人に本学にお越しいただき、本学の土屋裕睦教授がうかがいました。
<土屋>ウエルカムホーム!ようこそ母校、大阪体育大学へ。大学時代、大学院時代の思い出を教えてください。
<長積>保健体育の教員になって高校で野球の指導をしたいと思い、大阪体育大学に入学しましたが、保健体育の教員は、部活動指導をするために存在するのではなく、生徒が体育を好きになり、身体を動かす楽しさや喜びを伝えることが大切な使命だと教えられ、衝撃を受けました。3年生の時、現学長の原田宗彦先生が赴任され、先生の仕事のお手伝いをするうち、進学・留学のことを考え、スポーツマネジメントを研究する道に進みました。
<土屋>プロフェッショナルな保健体育教師を育成する大学の姿勢に驚かれたのですね。
<長積>保健体育の教員を育成する一義的な目的は、生徒が体育を楽しみ、心身の健全に寄与すること。保健体育の教員になるのは、そのような覚悟が必要なのだと知らされました。
<松岡>私も別の大学で体育科教員になるつもりでしたが、当時、スポーツの商業化が進み、スポーツビジネスに興味を持ちました。まだスポーツマネジメントという言葉はない時代で、ゼミの先生から「大阪体育大学にアメリカで勉強したスポーツマーケティングの先生がいる」と教えられ、それが原田先生でした。大阪体育大学の大学院で原田先生から学びましたが、大学院では、何よりも学生と先生の距離が近かった。また、大阪体育大学は教員の意識が海外に向いていて、先生方に背中を押されて留学しました。今の職場でも国際化を求められているので留学経験は大いに役立っています。

<土屋>大阪体育大学は「スポーツの総合大学」です。両学部合わせて70名前後が現役で教員採用試験に合格し、教員養成は本学として今後も揺るぎないものですが、一方でスポーツ科学の世界は様々な分野に広がっています。先生方の教え子は、どのような分野で活躍されていますか。
<長積>本学のスポーツ健康科学部では、入学時は約50%が保健体育の教員を目指していますが、学年が進むにつれて視野が広がるのか、教員を目指す学生は減少し、卒業時に教員になるのは、多くて10名ぐらいでしょうか。8割が民間企業に進み、製造業や卸売・小売業への就職率が高く、とりわけ、医療・医薬品メーカーや食品・飲料メーカーを志す学生が多いですね。就職先は多岐に渡っており、「スポーツ健康科学部なのになぜ?」とよく質問されます。私たちは、キャリア教育を通じて、スポーツ健康科学は、人々の身心の健康や幸福にかかわる学問であるため、どのような領域や企業に就職しても、学んだことを活かすことができると学生に伝えています。スポーツ健康科学が人々や社会にどのように貢献できるのかをイメージし、その手立てを考えることが、社会で羽ばたくために重要なのだと思います。
<松岡>早稲田大学スポーツ科学部でもほとんどが一般企業に就職します。プロの球団でマネジメントの仕事に就く例もありますが、一般企業に就職する学生が多いです ね。また、体育・スポーツ系の学部が増えてきた中で、スポーツ系の大学はその方向性・ビジョンを変えていく必要があるのではないでしょうか。海外の体育・スポーツ系の大学と交流する中で、「スポーツで世界を変える」などと明確にミッションを掲げている学部もあります。スポーツを通して社会をどう良くしていくのかを考える人間を育てていくことが重要だと考えています。
<長積>おっしゃる通りで、大阪体育大学が「スポーツの総合大学」を打ち出されるのなら、スポーツそのものの進化や発展と同時に、スポーツを通じたよりよい社会の形成を目指していただきたいと思います。
<土屋>スポーツ科学を学んだ人材の未来はとても明るいということですね。では、最後に母校へのメッセージをいただけたら。
<長積>体育には体育の良さがあり、学部から体育の名が消えることに寂しい感じはありますが、サイエンスをより志向する大学へと進化を遂げようとされるのだと思います。大阪体育大学での学びや経験が私の礎になっていますし、後輩になるみなさんにも、ぜひ、いまここにない未来を切り拓く人になってほしいと思います。
<松岡>卒業後も大学院で学ぶことを検討してはどうでしょうか。大阪体育大学には国際的な感覚を持っている先生がたくさんいらっしゃる。これからの若い人は、国際的な感覚を持つことは体育の教員を含めても必要です。大阪体育大学の大学院はそのような勉強ができる環境です。

学生生活STUDENT LIFE

▲