大阪体育大学の各クラブが今季、これまでに繰り広げた熱戦を振り返ります。
陸上日本一を競う日本選手権を大体大生が席巻しました。名古屋市のパロマ瑞穂スタジアムで6月12~14日に行われた同選手権の女子砲丸投げで坂ちはる(スポーツ科学部2年、大阪体育大学浪商高校)が日本歴代8位タイ、学生歴代7位、関西学生新記録となる16㍍07で大会2連覇を果たしました。

坂ちはる(スポーツ科学部2年、大阪体育大学浪商高校)
1投目。坂は砲丸を持って構えた手に、震えを感じました。昨年は無欲の日本選手権だったが、今年は覇者として守る立場。久しぶりの緊張感だったといいます。
1投目で16 ㍍05。昨年の日本選手権で記録した自己ベストを29㌢更新しました。坂は「めっちゃ緊張したのがよかったのかも知れない」と振り返ります。昨年の日本選手権以降、「もう一度あの舞台でベストを投げたい」という思いでピークを日本選手権に合わせてきた思いが結実しました。
しかし、2投目、3投目は記録が伸びませんでした。中西啄真投てきブロック監督から「3投目が終わったら上位8人の発表で時間ができる。リラックスして」とアドバイスされました。ゆっくり座り、ラムネを食べて気持ちを切り替えました。
その4投目で記録をさらに2㌢上回る16㍍07。1投目で適度な緊張を高いパフォーマンスにつなげ、4投目で「座る」「ラムネ」で心や体の状態を普段の状態にリセットして、連覇を達成しました。

今年のオフは体つくりに取り組み、ベンチプレスは1年時の80㌔から100㌔に上がりました。ただ、今季はそのパワーを活かし切れず、日本学生個人選手権2位、静岡国際3位など勝てない試合が続き、いかに強化したパワーを効率よく砲丸に伝えるか、中西監督との確認、点検を続けていたといいます。
坂にとっての大きなアドバンテージは日本選手権12位の中原鈴(体育学部4年、東大阪大学敬愛高校)、17位の武田光里(体育学部4年、奈良・添上高校)とのトリオ出場です。試合中はもちろん練習、移動試合前の招集でも先輩と一緒にいるメリットはとても大きいといいます。また、種目は違うが、やり投げでU20アジア選手権に出場したスーパー1年生の鈴木彩夏(あやか、大阪体育大学浪商高校)からも刺激をもらっています。日本トップクラスの選手たちが高め合う体制が、坂を頂点に押し上げています。
卒業するまでに日本記録の18㍍22に届くことが目標です。「まだ2㍍あるが、1㌢でもベストを更新し続けたい」。挑戦は続きます。




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