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2026.07.02

難関のアスレティックトレーナー資格に9名が合格 合格した卒業生が活躍中

 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(AT)資格の合否結果が6月4日、本学に通知され、3月に卒業したばかりの7名と既卒生2名の合計9名が合格し、昨年の3名合格を大きく上回りました。
 AT資格の取得には理論試験・実技試験の合格が必要で、日本のトレーナー資格の中でも最難関とされます。
大阪体育大学ではスポーツ科学部にアスレティックトレーニングコースが設置され、必要な単位を修得し、現場実習を行うことで検定試験の受験資格が得られます。また現場実習では学内の運動クラブやATルームなどの現場で知識・経験を深めることができます。
 ATの仕事はプロアスリートなどスポーツをする人に対する、けがの予防・スポーツ現場での救急対応・コンディショニング・リコンディショニング・身体の検査や評価・生活面や健康の指導管理など多岐にわたります。
プロスポーツチームには、ATが所属、または契約していることが一般的になっており、AT資格を取得することでプロスポーツの現場で活躍できるチャンスが広がります。
 また、ATの知識を備えた体育教員を目指す学生も増加傾向にあり、授業だけでなく部活動でのケガ予防や救急対応に強く、テーピングやコンディショニング指導ができることから、クラブ指導や安全面の管理など活用が期待できます。

二谷洋輔さん(セレッソ大阪アカデミートレーナー)「高いレベルのスポーツ現場で活躍するならばAT資格は必ず必要」
合格者の二谷洋輔さんは、今年3月の卒業後、セレッソ大阪アカデミートレーナーを務めています。在学中、サッカー部に所属しながらATチームでは主将も務め、卒業時には保健体育科の教員免許も取得した二谷さんに聞きました。

学生時代の二谷さん

――クラブ、ATチーム、資格の勉強、教職取得とかなり大変だったのでは
 4年生の時には授業がない時間にも大学に来てAT資格の勉強をして、夕方は部活動に出るというストイックな生活でした。教育実習の期間はいったんATの勉強は置いてそちらに専念しました。AT資格の理論試験が11月にありましたが、教育実習が終わってからは完全にそちらに集中しました。理論試験、実技試験とも手応えがあったので、無事に合格して今は安心しています。

――現在の仕事について
 スポーツ現場に勤めたかったので、人からのご紹介でいくつかのチームとお話しさせていただき、セレッソ大阪を紹介されてご縁がつながりました。その時点でAT資格の理論試験に合格していたことが、大きな判断材料となったそうです。
職場ではセレッソ大阪のアカデミートレーナーとして、主に小・中・高校生の選手たちのコンディショニング、応急処置、リコンディショニングなどのあらゆる領域を一人で担当しています。

――どのような生活スタイルか
 小・中・高校生の選手たちが指導対象なので、アカデミーの練習が夕方からになります。練習開始の3、4時間前には事務所に入り、スタッフ間でスケジュールや選手の状況について打ち合わせをします。そのため、午前中や昼間は比較的自由な時間になります。

――現場で感じたことは
 先輩トレーナーは、AT資格以外にも、理学療法士や鍼灸師、柔道整復師の資格を持っていて、その道のプロの方ばかりです。知識だけでなく、経験値の高さに刺激を受ける毎日です。月曜日が休みなのですが、もっと高いレベルを目指すため勉強をしています。

――トレーナーとしてこれからの目標は
 Jリーグのトップチームで活躍することを目指していますが、Jリーグの場合は鍼灸師や柔道整復師といった医療資格を併せ持つことが必要だと感じています。医療的な知識をさらに深め、経験を積んでからトップチームで活躍するのが自分の夢です。

窪田小夏さん(中学常勤講師)「AT資格を持つ教員は学校現場に必要」
 現在、大阪府の中学校で常勤講師を務める窪田小夏さん(2025年度卒)もAT資格に一回の受験で合格しました。元々、AT資格と教員免許を取得するために大阪体育大学に入学しました。勤務先でATの知識がかなり役立っているといいます。窪田さんに近況を聞きました。

学生時代の窪田さん


――AT資格取得を目指したきっかけは
 中学生の時、体育の先生が熱中症になった生徒に的確に応急処置するところを見て、「応急処置ができる体育教師は絶対に必要だ」と思い、進路を考えていくうえでアスレティックトレーナーという資格を知りました。学校に一人でも専門資格を持つ先生がいれば、他の先生や生徒が安心できると思い、教員免許とAT資格の両方が取得できる大阪体育大学に入学しました。

――資格取得で大変だった時があった
 ラクロス部、教員免許、ATの勉強を全て並行するのは思った以上に大変で、3年生の時に「どれも中途半端になるのではないか」と不安になり、﨑濱(星耶)先生の前で泣きながら相談したこともありました。﨑濱先生からは「AT資格を持った教員を目指せるのは学生の間がチャンス。強い意志を持って入学してきた窪田さんならできるぞ」と励まされ、覚悟を決めることができました。それに、同じ志を持つ仲間がいてくれたので、11月の理論試験合格後も、毎日放課後まで学校に残って実技試験の練習を頑張ることができました。

――現在の仕事は
 大阪府の中学校で支援学級の担任と通常学級の副担任を務めています。朝7時半に出勤し、放課後は部活動の指導もあります。また、生徒の指導だけでなく保護者対応や家庭訪問なども担当し、様々な経験ができています。職場には大阪体育大学の卒業生が3人いて、いつも良くしてもらっています。

――AT資格が教育現場でどう役立っている
 学校で生徒が倒れたら真っ先に助けなければいけませんが、知識を学んでおくことはもちろんそれに備えて準備することも大切です。ATの視点から見て「ここはこうしたら良いのでは?」など、自分なりの意見を出すようにしています。また、陸上部の顧問を務めていますが解剖学に基づいた筋力トレーニングを指導していて、まさにATの知識が役立っています。

――今後は何を目指すか
 最初はスポーツ現場で働くことも考えたのですが、実際に中学校で働いてみて生徒たちと触れ合う仕事が楽しいので、今後も教員として働きたいです。「AT資格と教員免許」を持っていることが自分の自信につながっているので、学んだ知識を活かして生徒や教職員を守れる教員を目指したいです。

アスレティックトレーニングコースの紹介
https://www.ouhs.jp/department/school_sport_sciences/sport_sciences/athletic_tr

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