クラブに所属する全新入生を対象に、SNSとの付き合い方を伝える、本学スポーツ局主催の新人研修会が5月18日に開催され、約600人が参加しました。
元日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部インテグリティ教育担当の上田大介さんが講師を務めました。インテグリティ教育とは、誠実さや倫理観、社会的責任を養うことを目的とした教育です。研修会は、90分間の2部制で開催され、SNSに関するリスクマネジメントや効果的な使用について考えていく形式で進められました。

講師を務めた上田大介氏

2回に分けて約600人が参加した
上田さんはマザー・テレサの名言として「思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから」を紹介し、学生生活を送るうえで注意すべきことを考えるきっかけとして提示しました。
まず学生が自覚すべきことについて、「SNSは消えない履歴書」であると説明しました。上田さんは、企業の採用で人事担当者が学生のSNSをチェックすることは当たり前で、専門の人員も確保し、不適切な投稿があれば面接すら受けられない時代だとし、何気なく投稿した内容が自身のキャリアを狂わせる可能性があると注意喚起しました。
また、SNSに限らず普段の言動でも、どのようなことがリスクとなり得るのか具体的な事例を挙げて説明がありました。
「自身がSNSをしていないから大丈夫」の事例では、酔って電車のつり革で懸垂をした議員が、SNSに投稿されたことで身元が判明し謝罪会見をした例や、たばこのポイ捨てを撮影・投稿され、謝罪会見、減給となった市長の例が紹介され、自身の行動から発生するリスクについて具体例が示されました。
「自分は有名人ではないから大丈夫」の事例では、プロ野球チームからドラフト指名された選手が、過去にSNSに未成年飲酒していた投稿を削除していたものが拡散され問題となった事例も紹介されました。
一方で、マイナス面だけでなくSNSの効果的な活用についても具体例が説明され、ラグビー選手がノーサイドの直後、真っ先にファンサービスに向かう様子が撮影・投稿され、試合後の疲労困ぱいの中でファンサービスを大切にした選手に賞賛の声が起き、新たなファンを獲得した事例が紹介されました。
これらの事例を元に、自身の言動に注意し良い意味で常に見られていることを意識することが、周囲の応援を引き出して自分の価値を守り高めることになり、より良いキャリアにつながると話されました。
最後にSNSで失敗しないために3つの見直しと3つの良い習慣、「過去の情報・つながり・パスワード・危険な時間帯・送信直前に冷静になること・ファクトチェック」の内容が説明され終了しました。
1部・2部の2回研修会に参加した木村優斗(まさと)さんは、
「上田先生の話し方がとにかく面白くて、第一印象からグッと引き込まれました。1回目の受講は内容を把握するためでしたが、2回目は上田先生の話し方を分析したいと思い受講しました。印象に残ったのは、良いことをしていれば自分に良いことが回ってくるし、逆に悪いことをしていれば誰かが見ているという話です。自分軸を持って、やってはいけないこと、やるべきことを判断しようと再認識しました」
と話していました。




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