阪神大学野球春季リーグは4月25日の第3節、勝ち点12の首位・天理大学と同9の2位・大阪体育大学が激突しました。大阪体育大学はMAX150㌔の剛腕・高田純誠(じゅんせい、体育学部4年、兵庫・報徳学園高校)が完封目前だった2‐0の九回1死から天理大学のしぶとい攻撃で同点とされ、延長十回タイブレークの末、3‐4で逆転サヨナラ負け。2019年春以来の優勝に向け、もう1敗もできない状況に追い込まれました。

大阪体育大学・高田純誠(じゅんせい、体育学部4年、兵庫・報徳学園高校)
試合は、今季3勝無敗でリーグを代表する右腕の天理大学・的場吏玖(りく、4年)、今季これまで18イニング1失点と好調の高田ががっぷり四つに組む、見応えのある投手戦となりました。
試合が動いたのは七回。大阪体育大学は1死後、今季好調の松岡映維人(えいと、スポーツ科学部2年、岡山・倉敷商業高校)が四球を選ぶと、4番・斉藤尽生(じんせい、体育学部4年、東海大学付属熊本星翔高校)がバントで送り、小川輝(ひかる、教育学部3年、大阪・履正社高校)を代打に起用。天理バッテリーが警戒気味に歩かせた後、主将の山下世虎(せとら、体育学部4年、山口・下関国際高校)が低め変化球をとらえて三塁線を破り、先制。夏の甲子園準優勝チームの主将らしい大舞台での強さを見せました。さらにワンバウンドした投球を捕手が見失った感に小川が好スタートを切って2点目の生還を果たしました。

山下世虎(せとら、体育学部4年、山口・下関国際高校)
高田は九回1死まで散発4安打、無四球とほぼ完ぺきな内容。しかし、1死後、中前打と死球で一、二塁。その後、左前タイムリーと中堅への犠牲フライで追いつかれ、試合は延長にもつれ込みました。
十回表、大体大はタイブレーク無死一、二塁から送りバントと二塁ゴロで1点を入れました。その裏、天理大に暴投と敬遠四球で無死満塁とされ、絶体絶命のピンチを迎えましたが、一塁手の山下がゴロを捕り、一塁を踏んでホームで三塁走者を刺すダブルプレーで一気に2死。そのまま逃げ切るかと思われました。しかし、敬遠で2死満塁となった後、押し出し四球、右前打でサヨナラ負けを喫しました。

松岡映維人(えいと、スポーツ科学部2年、岡山・倉敷商業高校)
松平一彦監督は「今日は高田に託そうと思ったが、最後のアウトを取るのが難しい。最後の詰めがチームの課題だ」と悔やみます。
ただ、首位攻防戦で激戦を演出したのは、まぎれもなく高田の力投でした。
最速150㌔の球威は迫力十分だが、前半から力まず、低めにカーブ、フォークを多めに使い、後半は勝負所になると、威力十分の速球で押し込みました。八回までは今季通算26イニングで1失点と抜群の安定感でした。
昨年は春、秋とも他者がうらやむ球威を持ちながら、制球を乱して打ち込まれる試合が目立ちました。未完の大器はなぜ、覚醒を遂げたのでしょうか。

村崎心(体育宅部4年、兵庫・東洋大学姫路高校)
高田はフォームを抜本的に変えました。昨春までのフォームは打者にとってボールがよく見え、タイミングを取りやすかったといいます。このため、冬の練習で、まず速球と変化球でのフォームの違いをなくしました。そのうえで、ボールを打者から見えにくくするため、左の引手を粘り左肩を開くタイミングをぎりぎりまで遅くしました。高田は「春、秋とずっと打たれてフォームの改造は絶対課題だった。それを冬につぶせたのがよかった」と話します。

斉藤尽生(じんせい、体育学部4年、東海大学付属熊本星翔高校)
高田は「相手が的場で来るのは分かっていたので、自分が投げ切って勝つ気持ちで臨んだ。勝ち切れず悔しい」と反省しましたが、「もう1敗もできない。チーム全体で勝つだけを意識して練習していきたい」と前を向きます。
27日の第2戦の先発は渡邊陽軌(はるき、スポーツ科学部3年、大阪・履正社高校)か。今季2戦2勝と好調で、高田は「ライバル。刺激になっている」と話す。逆転Vを信じてもう負けられない試合が続きます。

高田純誠




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