• TOP
  • お知らせ
  • 学内トピックス
  • 「スポーツ・インテグリティ(誠実さ・高潔さ)の追求」 スポーツ局指導者研修 上田大介元JOCディレクターが講演

NEWSお知らせ

学内トピックス

2026.01.29

「スポーツ・インテグリティ(誠実さ・高潔さ)の追求」 スポーツ局指導者研修 上田大介元JOCディレクターが講演

 大阪体育大学スポーツ局の指導者研修が1月28日、中央棟大会議室で開催され、元日本オリンピック委員会(JOC)選手強化本部インテグリティ教育ディレクターの上田大介さんが「スポーツ・インテグリティ(誠実さ・高潔さ)の追求」のテーマで講演しました。

元JOC選手強化本部インテグリティ教育ディレクターの上田大介さん
【大阪体育大学】

元JOC選手強化本部インテグリティ教育ディレクターの上田大介さん



大阪体育大学はスポーツSDGsを推進しています

 スポーツ局は全クラブの統括組織として2018年、全国に先駆けて設置されました。科学的知見を活用した競技力向上支援や学修支援などの総合的なサポートを担い、日本を代表するスポーツの総合大学である大体大ならではの組織です。指導者研修はクラブ指導者のさらなる資質向上をめざし、年2回実施。全クラブの監督ら指導者に参加が義務付けられており、研修には監督ら約40人が参加しました。

 インテグリティ教育とは、誠実さや倫理観、社会的責任を養うことを目的とした教育です。上田さんはJOCのほか、Jリーグをはじめとするプロスポーツや大学スポーツで、コンプライアンス、SNS、スポーツ・インテグリティについて多数の講習を実施しています。大阪体育大学では昨年5月、全クラブの新入生を対象にした新人研修会で、学生アスリートとしての心得や目標設定、SNSとの付き合い方などについて講演しました。

 上田さんは「廃部や出場辞退を避けるための心がけとポイント」のサブタイトルで講演。2018年から6年間、JOCでインテグリティ教育ディレクターを務めた経験を踏まえ、JOCの取り組みと成果、工夫したポイント、取り入れた仕組みや理論、足元にあるリスクへの対処について説明しました。

年2回のスポーツ局指導者研修では、全クラブの監督ら指導者に参加が義務付けられている
【大阪体育大学】

年2回のスポーツ局指導者研修では、全クラブの監督ら指導者に参加が義務付けられている

 上田さんは2018年アジア大会での不祥事発生を受け、2020年東京夏季五輪、2022年北京冬季五輪で1件も不祥事を出さないことを念頭に、19項目のプログラムを整備。多数の研修を実施し、各国内競技団体にインテグリティ・オフィサーを配置することに尽力したほか、アプリを活用したオンライン研修も導入して、両五輪での不祥事ゼロにつなげました。
 また、足元にあるリスクとして、違法薬物や闇バイトなどの勧誘から選手を守る手立てとして、アプリを通じたインテグリティ・チェックプログラムで選手、コーチ、スタッフ、各競技団体の担当者らに回答してもらった経験を説明。講演の参加者に、「不正のトライアングル理論」として指摘される、不正の機会、動機、正当化を与えないこと、不正の予兆を見逃さずに「ひやり」「はっと」に的確に対処し、選手の表情や仕草、言葉、行動にアンテナを張ってほしいと呼びかけました。

 その一方で、スポーツ指導の価値や尊さも強調しました。上田さんは参加した指導者に「スポーツ指導はブラック部活などと言われることもあるが、練習は不可能を可能にする体験の場。フェアプレーの精神や友とともに、スポーツが選手に与える三つの宝だ。スポーツの宝を持って社会にでた人材は素晴らしい社会を形成し、その利益は社会に還元される。スポーツは長期的に見て、日本に不可欠な人を育てている」と語りかけました。
 講演の後は質疑応答に移り、活発な質問が寄せられました。

▲