大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科の第37回博士論文発表会が、1月26日、D203教室で開かれました。

博士後期課程3年の紺田俊さんが「陸上競技観戦者のファンコミュニティ・アイデンティフィケーション:シンボリック相互作用論の視点から」と題して発表
博士後期課程3年の紺田俊(こんだ・しゅん)さん(指導教員・冨山浩三教授)が「陸上競技観戦者のファンコミュニティ・アイデンティフィケーション:シンボリック相互作用論の視点から」と題して発表しました。
ファンコミニュティ・アイデンティフィケーション(ファンコミニュティID)とは、スポーツチームやブランドのファンが、単に対象(チームやブランド)を応援するだけでなく、他のファンと仲間意識や一体感(ファン集団に対する同一視)を認識することを指します。
紺田さんは、陸上競技全体や選手への愛着といった競技大会に関係する要因に着目し、観戦者同士の社会的相互作用を基盤とするファンコミュニティIDをシンボリック相互作用論の視点から検討しています。研究対象は、地方大会と国際大会の陸上競技観戦者を設定しています。
シンボリック相互作用論とは、特定のシンボル(人々の共通の意味を呼び起こす媒体)を共有する相互作用に基づいており、個人の自己概念は共通の関心を持つ他者の行動から影響を受けることを前提とする社会学の考え方です。
紺田さんは、地方大会の開催地域に在住する観戦者を対象に観戦動機と地域愛着との関係性についてファンコミニュティIDに基づいて調査を行いました。また、国際大会の観戦者を対象に愛着の対象と行動意図との関係性についてもファンコミュニティIDに基づいて調査を行いました。
その結果、地方大会は、地域内のファンコミュニティを形成する役割があり、国際大会は、ファンコミニュティの拡張やファンの広域的な動員を導く役割がある可能性を指摘しました。
最後に紺田さんは「個人競技の観戦行動は、調査対象の大会特性に影響を受けやすいため一般化には課題がある。今後はシンボリック相互作用論が他の陸上競技大会でも応用できるのかどうか検討する必要がある」と述べました。

指導教員や大学院生、教職員らが見守る中、研究内容を発表
発表のあとに、活発な質疑応答がありました。

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