日本の学生スポーツ界でも特筆されるインカレ12連覇を達成した大阪体育大学ハンドボール部女子の優勝祝賀会が1月4日、大阪市北区のウェスティンホテル大阪で開かれ、リーグH、高校、学連などハンドボール関係者、大学関係者、卒業生、選手の父母ら約300人が参加しました。1月末で退任する楠本繁生監督(61)=スポーツ科学部教授=が会の最後に登壇し、時折目を潤ませながら「僕も新たなところでチャレンジしますが、ぜひこれからも大阪体育大学の男子女子ハンドボール部がますます頑張れるよう、ご支援をよろしくお願いします」とあいさつしました。

あいさつをする楠本繁生監督
楠本監督「いろんな人の縁で強くなっているのが大体大」
楠本監督は1987年、大阪体育大学を卒業し、京都府立洛北高校ではインターハイで7回優勝しました。2010年、大阪体育大学ハンドボール部女子の監督に就任し、全日本インカレで12連覇を含む13回の優勝を果たしました。2021年秋から2024年4月のパリ五輪世界最終予選まで、女子日本代表「おりひめJAPAN」の監督を務めました。退任後は、昨年12月の日本選手権で優勝したリーグHのブルーサクヤ鹿児島で監督を務めます。また、大阪体育大学ハンドボール部女子でアドバイザーを務めます。
楠本監督は監督あいさつで登壇すると、サプライズで、選手からユニホームをプレゼントされました。選手が「Big Love♡」などと監督へのメッセージを寄せ書きした赤いユニホーム、祝賀会の参列者にメッセージを書いてもらった黒のユニホームの2着です。

サプライズで選手や参列者が寄せ書きしたユニホームが楠本監督に贈られた
楠本監督は「この会を通じて、これからの体大ハンドボールがますます発展していく力をいただいた」と語りました。ところどころで声を詰まらせながら、「大阪体育大学に選手を送っていただいている高校の皆さん、感謝します。関西学連、大阪協会の皆様、学生たちにリーグ戦など普段の練習を確認できる場を与えていただいてありがとうございます。リーグHのチームには体大に、合宿に来てもらっている。いろんな人の縁をいただいて、強くなっているのが大体大だなと思う」と話しました。

目頭を押さえる楠本監督
𠮷本次期監督「部の発展に全精力を注ぐ」
また、後任監督となる𠮷本遼(はるか)コーチ(31)も登壇しました。
𠮷本コーチは大阪体育大学ハンドボール部男子出身。大学4年だった2016年11月から大阪体育大学浪商中学ハンドボール部コーチとしてチームを指揮し、2023年の春の全国中学生ハンドボール選手権大会、全国中学校ハンドボール大会など全国大会で4回優勝。2025年4月、大学ハンドボール部女子コーチに就任しました。大阪体育大学大学院でスポーツ運動学を専攻し、博士前期課程を修了しました。
𠮷本コーチは楠本監督から「次期監督からひとこと」と促され、「楠本先生が長年かけて築いた確固たる歴史と結果の中で、後任として監督を務めます。楠本先生から勝負を追求する姿勢やハンドボールだけでなく人を育てる人間力の育成を目指す姿勢を勉強させていただいた。この姿勢と文化を継承し、ハンドボール部の発展に自分の全精力を注いでいきたい」と決意を語りました。

次期監督として決意を語る𠮷本遼コーチ
300人が12連覇祝う
祝賀会は大学やハンドボール関係者、卒業生ら約300人が参加し、副部長の平川武仁教授が司会を務め、スタートしました。
神﨑浩学長はあいさつで「部員の皆さんは自分たちのスキルをより高めるため、解決の糸口をスポーツ科学の学問に求めて取り組んだと聞いている。12連覇は選手、指導者の努力のたまものだが、大学全体が総力を挙げて取り組んだ結果とも言える。ハンドボール部はこれから新しい体制となるが、大学を挙げて支援していきたい」とあいさつしました。

祝賀会会場
浪商学園・野田賢治理事長は「大リーグのワールドシリーズを制した大谷翔平選手が、インタビューで『来年、チャンピオンリングを取る準備ができている』と話しているのを見て、ハンドボール部女子が頭に浮かんだ。楠本監督が退任して体制が変わるが、楠本イズムを継承しているのが𠮷本コーチだ。ぜひ13連覇を達成して来年もここで祝賀会を開催してほしい」と期待しました。ハンドボール部OB会の斉喜(さいき)俊也会長が「新たなチャレンジをする楠本監督、𠮷本新監督、4回生、新チームの皆さんを、ここにご列席の皆様とともに盛り立て、応援したい」と乾杯の発声で語りました。

神﨑浩学長

野田賢治理事長

乾杯の発声をするハンドボール部OB会の斉喜俊也会長
日本代表の大半が大体大OG
大阪体育大学ハンドボール部女子は昨年11月、金沢市で開かれた高松宮記念杯女子第61回全日本学生ハンドボール選手権大会の決勝で筑波大学を35‐23(前半20‐10)で降し、大会の最長連覇記録をさらに更新する12連覇(13回目優勝)を達成しました。
ハンドボール部女子は1967年創部。リーグHの各チームに多数の卒業生が在籍するほか、欧州のプロリーグでプレーするOGも多い。昨年11~12月の世界選手権でも、代表18人中11人が卒業生です。

関西学連から表彰状
関西学生ハンドボール連盟の橋本廣会長は「インカレ12連覇は学生スポーツ界において前人未到の大記録。また、楠本先生の女子指導力、さらに楠本先生の恩師の宍倉保雄先生と下川真良先生の男子指導力の成果で、大阪体育大学は男子で10回、女子で13回も優勝した。これは他に類を見ない。連盟として誇りに思っている」と語り、楠本監督に表彰状を贈呈しました。

関西学生ハンドボール連盟の橋本廣会長

橋本会長から楠本監督に表彰状が贈られた
卒業生の指導者を表彰
祝賀会では、卒業生で、全日本高校選手権で15年ぶり4回目、国民スポーツ大会で2年ぶり5回目の優勝を果たした福村正巳・北陸高校監督に、楠本監督から表彰状が贈られました。

指導者表彰を受ける福村正巳・北陸高校監督
高来主将が旅立つ恩師に感謝
祝賀会は終盤に差し掛かり、選手・スタッフへのメッセージコーナー、2025年度の部の軌跡をまとめた映像放映の後、選手全員が壇上に上がり、高来葵美主将(体育学部4年、石川・小松商業高校)が選手を代表してあいさつしました。「今年はエースと呼べる存在がいなかったが、学年に関係なく一人ひとりが自分の役割と責任に向き合い、競争心を持ってチームを作り上げ、総力戦で優勝をつかめた」とシーズンを振り返りました。その後、「楠本先生!」と呼びかけ、「情熱と深い愛情を持って、常に私たち一人ひとりと向き合い、勝負の厳しさ、ハンドボールの楽しさを教えていただいた。先生の最後の年を12連覇で終わることができたこと、最後まで先生といっしょに戦えたことを心から誇りに思っている」と旅立つ恩師に感謝しました。

高来葵美主将
最後に部長の小林博隆准教授が「監督が変わっても、チームには変わっていくものと変わってはいけないものがあると思う。チームは新体制になるが、男子も女子もこれからも応援してもらえるよう全力を尽くしたい」と閉会の辞を述べました。

小林博隆部長

司会を務めた平川武仁副部長






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