第34回全日本大学女子サッカー選手権大会は12月26日、各地で2回戦が行われました。
関西第4代表の大阪体育大学は大阪・J‐GREEN堺で関東第5代表の早稲田大学と対戦。昨年まで2年連続してインカレ2回戦で敗れている早大に対し、粘り強く守って0‐0としてPK戦にもつれ込み、4‐3で勝利。3度目の正直を果たしました。

PK戦で勝利を決めるシュートを放つ北原歩奈(体育学部3年、山梨・日本航空高校)
大阪体育大学は28日の準々決勝(午後2時、大阪・ヤンマースタジアム長居)で関東第4代表の東京国際大学と対戦します。
PK戦 殊勲のGK相谷「絶対勝ちたかった相手」

相谷亜由花(体育学部3年、大阪桐蔭高校)
PK戦。先蹴りの早大1人目、MFがシュート。蹴る瞬間、大体大のGK相谷亜由花(あいたに・あゆか、体育学部3年、大阪桐蔭高校)は相手の動きを見て「こっちや」と右に跳び、ボールを両手で弾き飛ばしました。早大2人目のFWはシュートを左へ外します。大体大は1人目のMF中垣和佳奈(わかな、体育学部3年、兵庫・日ノ本学園高校)、2人目のDF東瑞里(あずま・みずり、体育学部3年、大阪桐蔭高校)、4人目のDF新城琴美(スポーツ科学部2年、岡山県作陽高校)が決めました。3‐3でラスト5人目はMF北原歩奈(あゆな、体育学部3年、山梨・日本航空高校)。決めれば、勝ち。「コースは狙わない。枠内に思い切って蹴る」。プレッシャーよりも、ゴールを決めてみんなで喜んでいる情景をイメージしていたといいます。ゴール右に決め、駆け寄った殊勲の相谷ら仲間と歓喜の輪ができました。阻まれ続けた早大の高い壁を乗り越えた瞬間でした。

PK戦で殊勲の相谷と北原が抱き合い、チームメートと歓喜の輪に
「うれしい。やっと勝てた。ここは通過点だけれども、この日のために努力してきた」。相谷は感無量の様子で語りました。全日本インカレでは、早大に2年前は2回戦で0‐1、昨年も2回戦で1‐3で敗れました。相谷は「組み合わせが決まってから、早稲田を意識してやってきた。目標は日本一だが、絶対勝ちたい相手。思い切ってチャレンジした」と振り返ります。
昨年は1‐1で迎えた後半、個人技で強烈なロングシュートを2本決められて屈しました。いかに相手のキーとなる選手を止めるか。選手と指導者で話し合って臨んだといいます。試合は、前後半とも、石居宜子監督が「相手の力を吸収して守備をやりきった。準備した通り、前線からしっかり守備ができ、後ろが機能した」と振り返る守備で、早大を無失点に封じました。

DFの要として守備を統率した清悠香(きよし・はるか、体育学部4年、徳島・鳴門渦潮高校)
相谷は大阪桐蔭高校2年からGKを務めます。サッカー部の父、ソフトテニス部だった母がともに大体大出身で、高校サッカー部の指導者3人が卒業生だったこともあり、大体大に進みました。サッカー部女子の特徴を聞かれると、「泥臭さ。ジ・大阪」と笑います。高校の時から本番で緊張することが自分の弱みだと思い、日本スポーツ心理学会会長も務める土屋裕睦教授のゼミに入り、スポーツ心理学を競技に活かしています。
大体大は19年ぶり4回目の優勝に向けて、大きな壁を一つ乗り越えました。「目標はもちろん日本一」。まずは年越しとなる4日の準決勝(東京・味の素フィールド西が丘)進出をかけ、28日の準々決勝に挑みます。

中垣和佳奈(体育学部3年、兵庫・日ノ本学園高校)
<日本協会関連サイト>




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