関西大学ラグビーBリーグの2次トーナメント決勝が11月30日、大阪市・鶴見緑地球技場で行われました。B1組1位の大阪体育大学はB2組1位の龍谷大学に17‐20(前半0‐5)で敗れ、Bリーグ3連覇を逃しました。12月13日の入替戦ではAリーグ7位の立命館大学と、2019年以来7年ぶりとなる来季のAリーグ復帰をかけて対戦することが決まりました。

後半22分、独走してトライを決めるCTB羽田賢信(けんしん、体育学部4年、京都工学院高校)
決勝は、ラインアウトの乱れが苦戦の原因となりました。前半は相手ゴール前に何度も攻め込みながら反則を重ね、0‐5で折り返しました。
後半は6分にラインアウトからモールを押し込み、同点トライ。22分には主将のCTB羽田賢信(けんしん、体育学部4年、京都工学院高校)が独走しトライ。12‐15の30分、ラインアウトからのモールトライで17‐15と逆転しました。
しかし40分、自陣でマイボールラインアウトを相手にとられ、モールから逆転トライを許しました。ロスタイムにスクラムで相手反則を誘い、ラインアウトからのモールで三たびトライを狙いましたが、ゴール前の連続攻撃で最後はノックフォワードの反則をおかし、ノーサイドとなりました。

ラインアウトの攻防
大体大ラグビー部は「ヘラクレス軍団」の愛称で、2006年には名将・坂田好弘元監督(現エグゼクティブ・アドバイザー)のもと全国大学選手権で4強に進みました。しかし、近年は低迷。2014年の入替戦で敗れ、翌年Bリーグに降格。その後、Aリーグに復帰しましたが、2019年、Aリーグで最下位となり、入替戦で敗れてBリーグに降格しました。2020年はBリーグで優勝しましたがコロナ禍のため入替戦が実施されず、2021年から入替戦で4連敗しています。
2週間後の入替戦に向けた反省と収穫は。長崎正巳監督に聞きました。
長崎監督「課題を修正し、入替戦で勝ち切る」

長崎正巳監督
――試合を振り返って
チャンスをうまく活かせなかった。チームが継続してやってきたことの中で、セットプレーではスクラムは良かったが、ラインアウトが課題になった。
――ラインアウトは何が乱れたのか
すべてがうまくかみ合っていなかった。スローイングだけでなく、サインの出しどころもばらついた。スロワー、ジャンパー、リフターとも、いつもと違う部分があった。
――入替戦に向けた収穫は
やってきたことの中で、スクラム、モールはしっかり取れている。今後も起点で使っていきたい。その意味で2週間後に向けて、課題の部分が出たいい試合だったと思う。チャレンジしてきたことが、なかなか使い切れていない。どのようなゲームでも使いきれるようにしたい。
――「使い切れていない」とは
最後のプレー(ラインアウトからモール、ラックの連続攻撃)もずっと練習しているが、単独で行こうとしている場面があった。一人ではなく集団で攻め込めるところは集団で攻めないといけない。
――部が目指すラグビーとは
チームの方針は「堅守速攻」の4文字。堅く点を取る点は、モールで2つトライした。(羽田の独走など)速く攻めるトライも取れた。攻めながらペナルティももらえている。ディフェンスも速く前に出てタックルできていた。今日は、ラインアウトがすべての原因だと思う。
――入替戦までの2週間をどう使うか
チームの方向性が間違っているわけではないので、これまでやってきたことを変えるつもりない。今日は果たせなかった勝ち切ることを目指し、いかにブラッシュアップできるか。今日出た課題は心の面も含めて調整して、試合に臨みたい。

後半30分、ラインアウトからモールトライ




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