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2025.10.21

全国でも稀なやり投げの祭典「OUHS Javelin Throw Festival」を陸上競技部が初開催

 やり投げの祭典「OUHS Javelin Throw Festival」が10月12日、大阪体育大学陸上競技場(第3種公認競技場)で開催されました。やり投げ(ジャベリン・スロー)だけの公認競技会は全国的にもほとんど例がなく、大会は大阪体育大学陸上競技部が主催。投てきブロック監督のスポーツ科学部・中西啄真講師が責任者となり、競技役員は学生で構成されました。入賞者には、浪商学園、ニシ・スポーツ、ミズノ、エイチ・アイ・エス、味の素、不動口館(犬鳴山温泉)など協賛企業からそれぞれ豪華賞品が贈られました。

協賛企業


女子砲丸投げ日本インカレ3位の中原鈴さんも今日は受付です


運営は学生が分担して担当します


 本学は投てきで全国トップクラスの実力を誇り、やり投げは2022オレゴン・2025東京両世界陸上代表の武本紗栄選手、日本選手権2018年2位・2020年3位の坂本達哉選手、2011・17年世界陸上出場の宮下梨沙選手らを輩出。陸上競技部投てきブロック監督の中西啄真講師(スポーツバイオメカニクス)も大体大生時代に2015年日本インカレで優勝し、大学院生時代には2018年日本選手権で3位の実績を持っています。
 中西監督によると、これまでやり投げだけの大会はほとんど例がありませんでした。競技場の芝生養生や安全管理の観点から、やり投げ、ハンマー投げ、円盤投げといった種目が実施されない地域もあるといい、やり投げ選手に少しでも多くの試合機会を提供するために、この大会を企画しました。

 参加者は、高校の部男女、一般の部男女に分かれ、公式試合と同じルールで実施されました。まず各選手は3回の試技を行い、その中で最も遠くに投げた記録の上位8名が決勝に進んで3回の試技を行い、6回の試技で一番良い記録を出した選手が優勝となります。
 当日は午前10時から高校の部女子がスタート。大阪体育大学浪商高校の生徒、他高校の生徒の計8名がそれぞれ自己記録の更新を狙いました。その後、高校の部男子が始まり、エントリー人数も15名と増えて会場も熱を帯びました。

 午前終了後は、卒業生の宮下さんが自身の世界選手権での経験を語り、学生からの質問に答えたほか、午後から出場する選手たちを激励。「大切なことは練習を楽しむことと、自分と指導者を信じて自分の軸をしっかり持ちながら指導者の助言を聞くこと。そうすれば、もし迷ったり、スランプになったりしても、自分の元の状態に戻れます」とアドバイスを送りました。

卒業生の宮下梨沙さん(左)と女子ハンマー投げ西日本インカレ2位の川島空さん(右)


 午後からは一般の部女子27名が競技をスタート。各自治体の陸上競技連盟や実業団で活躍する選手も参加し、一気にレベルが上がりました。卒業生や大阪体育大学で練習している外部の選手も出場しているので、選手同士も和気あいあいとした雰囲気で大会は進みました。

優勝した篠田佳奈選手(京都大学大学院)。部員の友人で、大阪体育大学でも練習しているそうです


尾本彩心(あやね、スポーツ科学部2年、滋賀・草津東高校)


進藤きらら(体育学部4年、秋田・横手清陵学院高校)


 午後5時過ぎから一般の部男子が始まり、29名の選手が出場しました。学生では、日本インカレ7位の須藤勇大選手(体育学部4年、群馬、前橋育英)が70m超えを連発するなど見ごたえのある試技が続きました。

敵味方関係なく、全員で選手を応援します


試技前に集中


スタート!


 今回の大会と通常の大会との大きな違いは、お祭りのような雰囲気で選手それぞれが自分の目標達成を狙っていることです。そのため、大阪体育大学の学生だけでなく高校生や社会人の出場者が投げる時も、その場にいる全員が大きな声で応援し選手を盛り上げました。
 社会人で一般の部に出場した選手は「敵味方なく、全員から応援してもらえるのですごく投げやすかったです。勝ち負けを気にせず、楽しんで競技ができるのはいいですね」と話していました。
 日没後の午後6時50分に大会は終了。目標を達成した選手、そうでない選手も競技を楽しむことを再認識した一日となりました。

70m超えを連発した須藤勇大

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