本年度から初開講となるマリンスポーツキャンプ実習が9月12~15日、徳島県のYMCA阿南国際海洋センターで行われ、スポーツ科学部の2年生が3泊4日で参加しました。
マリンスポーツキャンプ実習は、前身である海洋スポーツキャンプ実習の内容を継承しつつ、新たに同センターから約800m沖の無人島、野々島をジャンボカヌーで一周し宿泊するプログラムが追加されています。
初日は各自で最寄りの徳島バス橘営業所に集合し、公用車で実習会場のYMCA阿南国際海洋センターに到着しました。開講式・オリエンテーション・アイスブレイクを終え、早速カヌー・カヤックを体験しました。夜には野々島に関するレクチャーを受け各種移動手段を確認し、実習の目標や課題に対する理解を深めました。

野々島に関するレクチャーを受ける学生

移動手段の特性については自分たちで分析・評価する
2日目はヨットセーリングに挑戦。1人乗りのヨット「ダックリン」に乗り、約2km先の裸岩まで往復するというチャレンジに臨みました。風速5~7mという厳しい自然環境の中、参加者の半数以上が裸岩に到達。しかし帰路では風上に上がれず、最終的には全員が船でえい航される結果となりました。自然の厳しさを体感しつつ、自らの限界や課題に向き合う機会となりました。夜には再び移動手段の分析・検討を行い、野々島一周はジャンボカヌーで行うことが決定しました。

1人乗りのヨット「ダックリン」に乗っている学生

ヨットが倒れても自分で立て直します

どのような移動手段で野々島を一周するか、実習生全員で検討します
3日目は午前中に全員の力を合わせてジャンボカヌーでの野々島一周に挑戦。無事に一周を達成しました。野々島では無人島生活を体験し、シュノーケリングや釣りなどを通じて自然と触れ合いました。
夜はテントに宿泊。野外炊事で使った焚き火を利用して、火を見ながらゆっくりと過ごす時間となりました。社会から切り離された時間を過ごすことで、参加者はのびのびと活動に取り組み、仲を深め、様々なことを感じていました。

目標の「ワンチーム」で、全員で協力して一周を目指します

野々島で釣った魚をさばいて食事を作ります


夜は焚き火を囲んで語り合います
4日目は野々島で朝食を食べ、ジャンボカヌーで無事に帰着。センターでは各自一人となり、実習を振り返りました。
参加者からは「自分の新たな一面を知れた」「実習で様々なことに挑戦できたから日常生活でも挑戦していきたい」「自然の偉大さや怖さ、人間の小ささを知ったが、人間も工夫すれば強くなれると感じた」「とても居心地の良いメンバーだった」といった感想がありました。
実習生は非日常的な生活体験を通して、自身の感性や能力をもう一度見つめなおす機会となりました。

ジャンボカヌーで出艇しセンターを目指します

石碑の前で集合写真
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