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2025.10.12

学生手作りのフレンドリーマッチがKCAA応援促進プログラム最優秀賞 12月・ハンドボール部女子交流戦 スポーツマネジメントの知見活かし有料試合を企画・運営

 大阪体育大学の学生が有料試合を企画・運営する「フレンドリーマッチ2025大阪体育大学×関西学院大学 ハンドボール部女子交流戦」(12月5日、大阪体育大学第6体育館)が、一般社団法人大学スポーツコンソーシアムKANSAI(KCAA)の2025年度応援促進プログラムで最優秀賞を獲得しました。
 表彰式が10月8日、本学で行われ、サポートチーム代表の吉田麻衣子さん(体育学部3年、大阪国際高校)、副代表の村上陽菜(はるな)さん(体育学部3年、大阪・高津高校)、寺岡郁苗(あやな)さん(スポーツ科学部2年、三重・名張青峰高校)にKCAA副会長の藤本淳也教授(スポーツマーケティング)から表彰されました。


大阪体育大学はスポーツSDGsを推進しています

 フレンドリーマッチは2017年、親交があった大阪体育大学と武庫川女子大学のバスケットボール部女子間で始まりました。毎年、交互に両大学で開催され、今年は、バスケットボールは武庫川女子大学で実施されます。大体大でのフレンドリーマッチはハンドボール部女子交流戦として、関西学院大学を招いて開催します。
 学生が自ら企画して、有料試合を運営することが大きな特徴です。スポーツマネジメントコースの学生や試合の企画・運営に関心がある学生、学友会など、今年は25名がサポートチームを結成。統括、企画、広報、渉外の4部門に分かれ、全クラブの統括部局であるスポーツ局の助言を受けながら、7月ごろから週1回の全体会議、各部門の会議などを通じて準備を重ねています。販売促進のアイデアを考え、スポンサーの獲得、ハーフタイムでのイベント内容やチケット・ポスターのデザイン・印刷、前売り券販売、当日の運営などにあたります。
 フレンドリーマッチは、学生が主体となって地域の方に競技の観戦機会を提供し、スポーツ人口の拡大にもつながるとして、スポーツ庁から2023年度、「大学スポーツによる地域振興の推進事業」として全国10大学の一つに選定されました。

KCAA副会長の藤本淳也教授から目録を受け取る【大阪体育大学】

KCAA副会長の藤本淳也教授から目録を受け取る

 今年のフレンドリーマッチでは、地域の小学生を招いてミニゲームなどを楽しむハンドボールレクリエーションや華やかなハーフタイムショーなどが実施される予定です。
 KCAAの応援促進プログラムでは、3大学の学生によるプレゼンが行われ、寺岡さんはフレンドリーマッチの歴史や概要を説明。村上さんは、小学生のレクリエーションについて詳しく話し、教員を目指して指導案、模擬授業などを重ねている「先生の卵」から小学生が指導を受けられることのメリットを強調しました。

 梅林薫スポーツ局長の話
 日本でもトップレベルを誇る本学ハンドボール部女子の試合を見られる貴重な機会。多くの学生に足を運んでもらい、今年も大盛況を期待したい。
 楠本繁生ハンドボール部女子監督の話
 多くの学生たちの前でプレーできることを楽しみにしています。この貴重な機会を最大限に活かせるよう、準備していきたいと思います。

◆吉田さん、村上さん、寺岡さん 「マネジメントの実践の場で経験値や学び得たい」


 フレンドリーマッチの運営に参加した理由は、大学でスポーツマネジメントを学ぶ楽しさは。サポートチームの吉田さん、村上さん、寺岡さんに聞きました。

右から吉田麻衣子さん、村上陽菜さん、寺岡郁苗さん
【大阪体育大学】

右から吉田麻衣子さん、村上陽菜さん、寺岡郁苗さん

――なぜ、サポートチームに参加したのか
 <村上> 高校3年の時からスポーツマネジメントを学びたいと思っていて、スポーツマネジメントコースがある大体大に入学した。フレンドリーマッチは企画や試合運営をすべて学生が担当するので、実践の場で経験値や学びを得たいと考えて参加した。
 <吉田> 将来、スポーツチームの運営に関わりたいと思っている。フレンドリーマッチの経験を通じて、何か得るものがあるかもと思い、参加した。
 <寺岡> 私はスポーツマネジメントでなく、体育科教育コース専攻。大学生は自分のために使える時間があるので、その時間を有効に使いたい。大学での目標は、スポーツの世界で何か一つに絞るのではなく、マネジメントも教育もいろんな経験をし、自分に何が合うのか何が好きなのかを見つけること。その思いで、参加した。
――昨年のフレンドリーマッチでは、サプライズなイベントもあった。今年のイベントは
 <村上> 昨年はBチームの選手の引退試合だったが、今年は直後に日本選手権が控えている。日本選手権に向けて選手を送り出すためのイベントを考えている。
――なぜ、大阪体育大学に入学したのか
 <吉田> 元々、トレーナーを目指して入学した。でも、硬式野球部男子のマネージャーとして活動するうちに試合の運営に興味を持ち、スポーツマネジメントを学びたいと思うようになった。
 <村上> 自分の夢は、大学卒業後に社会経験を積んでから教師になること。その夢をかなえられるのが大体大だと思い、入学した。
 <寺岡> 保健体育の教員を目指していて、大体大のカリキュラムの専門的なところや体育館など充実した施設にひかれて入学した。

昨年のフレンドリーマッチ
【大阪体育大学】

昨年のフレンドリーマッチ

――スポーツマネジメントを学ぶことの魅力は
 <吉田> スポーツマネジメントの分野で著名な先生が多いので、いろんな知識を得られる。インターンシップ先も幅広く、私はプロ野球NPBイースタンの「オイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ」で、夏に2週間実習した。2軍の公式戦で試合前の設営や試合中のチケット販売、キッチンカー、カウントのBSO表示などいろんな業務に携わった。想像以上に少ない人数で公式戦を運営していることが分かった。
 <村上> バレーボールが好きで、よく試合観戦に行くが、スポーツマーケティングの知識があると、「あっ、この状況はこの法則に従っているのだな」と分かることが楽しい。例えば、「パレートの法則」によると、売上の8割は上位2割の顧客から得られるが、実際にバレーの会場では、最前列の高額なチケットを毎回購入して写真を撮影するファンが多く、「こうやって8割の利益を生み出しているのか」と実感できる。また、ゼミの藤本教授の紹介で、冬休みにSVリーグの大阪ブルテオンでインターンシップに参加できるのも楽しみだ。
――将来の目標は
 <吉田> プロ、独立リーグ、社会人野球を問わず、野球チームの運営に携わりたい。
 <村上> 大学を卒業して社会経験を積んでから教師になることで、いろんな幅広い視点を持った教員になりたい。一般企業への就職も考えていたが、スポーツマネジメントを学んだことで、バレーボールなどスポーツの現場に行きたい気持ちが強い。
 <寺岡> 授業の終わりに生徒たちから「今日の授業も楽しかった」と言ってもらえるような保健体育科の教員になることが目標。スポーツを通して沢山の人とつながり、運動・スポーツの楽しさを分かち合うことの喜びを伝えられる教員になりたい。

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