• TOP
  • お知らせ
  • 学内トピックス
  • どんな小学校の先生になりたい?「子どもが好奇心を持つように授業を工夫できる先生に」 大阪体育大学教育学部・古川英里香(えりか)さん

NEWSお知らせ

学内トピックス

2025.08.19

どんな小学校の先生になりたい?「子どもが好奇心を持つように授業を工夫できる先生に」 大阪体育大学教育学部・古川英里香(えりか)さん

 小学校の先生になるための学びの魅力とは。大阪体育大学教育学部小学校教育コースの古川英里香(えりか)さん(3年、兵庫・三木)は、「知識を教えるだけでなく、子どもが好奇心を持ってもらえるような授業の工夫を実際に体験できるところが面白い」と語ります。

小学校教育コース・古川英里香さん(3年、兵庫・三木)



大阪体育大学はスポーツSDGsを推進しています

 小学校教育コースでは、小学校教諭としての専門性を身につけ、健やかな子どもを育てる力を養う。子ども一人ひとりに対して適切な心配りができる教員を目指しています。
 古川さんは、はじめは中学校・高等学校の教員も考えていたが、科目が限定されない小学校の方が児童に様々なアプローチができることや、小学校の時に経験したことが大人になった今も心に残っていること、憧れている先生に少しでも追いつき追い越したいとの思いから小学校教諭を目指すことを決めました。
 学びの中で印象に残る授業は社会科概論です。今でこそ小学校でのタブレット学習は当たり前ですが、古川さんが小学生の時はまだ導入されておらず、大学で実際に体験してみて新鮮だったといいます。タブレット内でアプリを使用し、作成したカードや回答をグループ内で共有するなど、新しい学び方を知ることができてとても参考になったと話します。
 ゼミは岡崎均教授(社会科教育学、ICT教育)のゼミに所属し、教育現場でのICTの活用方法を学んでいます。社会全体でICT化が進んでいますが、古川さんは授業でICT化にはデメリットもあり、特に教育現場では簡単に答えが分かるので思考力が養われず、文字を書かないので漢字能力に影響するなどの弊害もあることを知り、「授業では、アナログとデジタルの両方の良さを活かした新しい教育の方法を学べることが魅力」と語ります。

 古川さんは、複数の教員免許が取得できること、出身の三木高校の担任が大阪体育大学の卒業生だったことや、大人しい性格と自認している自分を敢えて、タイプの違う学生が多そうな大学へ身を置いてみたいとの考えから大阪体育大学に進学したといいます。

 クラブには所属していませんが、アダプテッド・スポーツ部の活動に参加して障がいのある子どもと交流しています。また、地域のアフタースクールでアルバイトをするなど、大学での学びを活かして学外でも活動しています。
 子どもたちと関わるときに心がけていることは、厳しく注意するのは1日1回のみ、自分や相手を傷付ける行為をした時のみと決めています。また、子どもが理解できない行動をした時にはいったん、なぜそのような行動をしたのかを考え、必ず子どもと話をするようにしています。子どもにはすぐに答えを伝えるのではなく、子ども自身が考えるように発達段階に応じて言葉かけを変えるなど、大学で学んだ知識を活かして現場で経験値を高めています。
 古川さんは「大学選びで大切なのは、自分自身で考え選ぶことです。入学当時、これまで関わってきた人たちと違うタイプの学生が多く、意見が合わずに衝突したこともありましたが、今はそれも相手を理解する訓練だったと思います。選んだ大学での生活を自分自身で正解にしてほしいと思います」と話しています。

▲