第27回日本ボッチャ選手権大会西日本ブロック予選会が6月7、8日、愛知県豊田市のスカイホール豊田で行われ、2024年パリパラリンピック日本代表の内田峻介(大阪体育大学大学院博士前期課程1年)が3試合を勝ち進み、日本選手権(来年1月、豊田市)の出場権を2年ぶりに獲得しました。
内田は第1試合を14―0、第2試合を13―0、第3試合を9―1で圧勝し、Aリーグ、Bリーグでそれぞれ上位2名が出場できる日本ボッチャ選手権大会への出場を決めました。
内田は2022年世界選手権BC4クラス金メダリスト。2021年東京パラリンピック開会式で聖火の点火者、パリパラリンピックではボッチャ日本代表の主将を務めました。その後、原因不明の痛みが発生して入院生活を余儀なくされ、3連覇中だった今年1月の日本選手権を棄権しました。入院生活が長引き、「本当に治るのか、治ったとしても競技に復活できるのか、不安を抱えながら体調の回復を待った。」といいます。医師や理学療法士とともに試行錯誤しながら、治療やリハビリに取り組み、約5カ月の期間を経て退院しました。
その後は、再び世界で金メダルを目指すためにどうすれば良いのかを熟考し、その結果
最適な環境だと考えた大阪体育大学大学院に進学。これまで通りアダプテッド・スポーツ部で練習しながら、2028年ロサンゼルスパラリンピックを目指しています。今大会に向けても、周囲のサポートを借りながら一心不乱に練習して結果を出しました。
試合後、内田は真っ先に、ゲームコーチとしてサポートした河名奏哲(教育2年、山口・西京)、田中天晴(教育2年、和歌山・神島)や学生スタッフに、「彼らが普段の練習パートナー、生活介助、ゲームコーチと様々なサポートをしてくれたので、大会に集中して取り組めた。また、今回は大会運営スタッフとして参加した学生たちの存在も力になった」と感謝の言葉を述べました。
内田は「この大会は昨年の悔しさを晴らすスタートの試合になった。自分の長所のパワーを活かした戦い方ができたので、課題を意識しながら部のみんなと練習して、もう一度日本一になりたい」と巻き返しを誓いました。
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