日本オリンピック委員会(JOC)、日本スポーツ記者協会共催のスポーツジャーナリストセミナーが5月28日、「アスリートとSNS」をテーマに東京都内で開かれました。JOC選手強化本部情報・医・科学専門部会情報・科学サポート部門員を務める大阪体育大学スポーツ科学部・土屋裕睦教授(スポーツ心理学)がパネリストとして参加し、SNSでの誹謗中傷対策や選手のメンタルヘルスをウェルビーイングとしてとらえることの重要性を指摘しました。
<大阪体育大学はスポーツSDGsを推進しています>

土屋裕睦(つちや・ひろのぶ)教授
土屋教授は、日本スポーツ心理学会理事長。公認心理師、スポーツメンタルトレーニング上級指導士として、大阪体育大学の学生アスリートはじめ、プロ野球やラグビー、サッカーチームの心理サポートにあたっています。また、長年、日本代表選手のメンタルトレーニングを指導。20204年パリオリンピックではウェルフェア・オフィサーとして日本選手団に帯同し、約1か月にわたりTeam Japanの心理支援に携わりました。また、体罰などとは無縁なグッドコーチの育成に取り組み、JOCなど日本スポーツ界を挙げた「NO!スポハラ」活動の実行委員会委員を務めています。
セミナーは、毎日新聞社の滝口隆司論説委員がファシリテーターを務め、土屋教授のほか、公益財団法人日本体操協会女子体操強化本部長の村上茉愛氏、NHK記者の田谷亮平氏がパネリストを務めました。土屋教授はアスリートの心身の健康を「メンタルヘルス」だけでなく、より包括的な「ウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好な状態)」として捉えるべきだと提言。ジャーナリストも選手を支える「アントラージュ」の一員であるとし、傾聴、共感、受容に基づいたコミュニケーションの重要性を強調しました。
BACK
社会貢献・附置施設
BACK