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2025.04.20

47年ぶりリーグ優勝狙うバレーボール部女子 けがから1年ぶり復帰の松永主将「武器は1年生と分析の力」

 大阪体育大学バレーボール部女子は、1部復帰3季目となる関西大学春季リーグでは、4月20日時点で2勝2敗。昨秋の8位から一気に47年ぶりの優勝を目指しています。松永あやめ主将(体育学部4年、愛媛・済美)は今季のチームのアピールポイントに「1年生と分析の力」を挙げます。

松永あやめ主将(体育学部4年、愛媛・済美)

 チームは12日の第1戦で昨秋5位の京都産業大学に3-0で白星発進。昨秋6位の関西学院大学には1-3、3位の帝塚山大学には0-3で敗れましたが、20日は4位の神戸親和大学に3-0で快勝しました。

徳永優奈(体育4年、福岡・誠修)


 今季、チームは174㌢の須藤舞尋(教育学部、宮崎・延岡学園)、172㌢の宇戸凛々花(スポーツ科学部、福岡・誠修)、176㌢の太田花菜(同、岡山・山陽学園)の1年生3人をスタメンで起用しています。春季から1年生を多数起用するのは異例。これまでの大体大は比較的小柄な選手が多いイメージだったが、大型化しました。これに、実績十分の徳永優奈(体育4年、誠修)、黒木陽奈(体育3年、宮崎・都城商業)ら上級生の力が合わさり、攻撃力が増しました。松永は「1年生の活躍でチームが波に乗り、上級生も攻める姿勢を強く意識している。さらに以前からのチームの売りであるブロックがはまった時には、ディグ(レシーブ)も精度が上がって切り返しができている」と話します。

須藤舞尋(教育学部1年、宮崎・延岡学園)


太田花菜(スポーツ科学部1年、岡山・山陽学園)


宇戸凛々花(スポーツ科学部1年、誠修)


 さらに、松永はチームのアピールポイントとして「分析の力」を挙げます。アナリストの宮内こころコーチ(体育4年、誠修)を中心に4人のスタッフが、ベンチに入る3人と相手チームのデータを収集する1人に分かれ、自チーム、相手チームのデータを精力的に収集しています。松永は「今までは勢いで勝つという感じだったが、今年はデータをもとに理解して分析して、どんどんやり込んでいる」と振り返ります。ゲーム分析が専攻で、日本バレーボール協会強化事業本部科学研究委員を務める長江晃生監督(准教授)の指導の下、スポーツ科学の要素もチームの大きな力になりつつあるようです。

アナリストの宮内こころコーチ(右、体育4年、誠修)


 松永は、愛媛県松山市出身。姉の影響で小学1年からバレーボールを始め、済美高校では県高校総体2位。高校の時から体育教員を志望していて、「体大は楽しそうにバレーをしているイメージがあった。体大に来て練習を見学したら、本当に楽しそうに練習していたので、ここでやりたいと思った」と振り返ります。守りの要のリベロで、「相手の強打に対して食らいつき、体でトスを上げることを意識している」と話します。2年生の冬、左ひざの前十字じん帯を切って1年間プレーできなかった。主将を務めたのは、「昨年はけがのため先輩とプレーできず、けがで出られなかった分、今年は自分がリーダーシップを取り、前で先陣を切ってやりたいという思いがあったから」といいます。

松永あやめ


 コーチ教育コースで長江ゼミに所属。特に土屋裕睦教授(JOCスポーツ科学サポート部門員)のスポーツ心理の授業が、主将としてチームマネジメントに役立っているといい、「試合の時の心理状況や試合の準備をするにはどういう気持ちでいるのが良いのかを学び、この春季リーグでそれをすごく意識している」と話します。

長江晃生監督


 卒業後の夢は、高校の体育科教員としてバレーボールの指導者になること。「主将としてチーム全体をよく見て、一人ひとりとコミュニケーションを取りたい。チームをしっかりマネジメントしていくことは将来の夢にもつながる」と話しています。

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