NEWSお知らせ

学内トピックス

2024.01.27

硬式野球部・中野監督を囲む会にOB200人~松平新監督が決意表明、上原氏がビデオメッセージ

 昨年の秋季リーグを最後に引退した硬式野球部男子・中野和彦前監督(現ゼネラルマネジャー)を囲む会が1月27日(土)、大阪市天王寺区上本町のシェラトン都ホテル大阪で硬式野球部OB会の主催で開催され、OB、学園・大学、大学野球関係者ら約200人が参加しました。

OBら約200人が出席した「中野和彦監督を囲む会」

 中野GMは1994年から30年間、監督を務め、リーグ優勝は7季連続を含み、最多記録の春秋通算26回。06年の全日本大学野球選手権大会で阪神大学野球リーグ勢として初の優勝を果たし、元巨人・米大リーグレッドソックスの上原浩治氏、元巨人・米大リーグインディアンスの村田透氏ら多数のプロ野球選手を育てました。
 教え子には高校・中学などで指導者を務めているOBも多く、26日の第96回選抜高校野球大会選考委員会で甲子園出場が決まった中央学院高校(千葉)の相馬幸樹監督、徳島県立阿南光高校の髙橋徳監督も出席しました。

センバツ出場を祝福される中央学院高校・相馬幸樹監督

センバツ出場を祝福される阿南光高校・髙橋徳監督

 囲む会はOGでフリーアナウンサーの岩崎友香さんが司会を務め、藤瀬史朗OB会会長(元近鉄)が「OBの皆さんが中野監督を囲んで久しぶりに再会し、有意義な1日を過ごしてほしい」とあいさつ。続いて中野GMの功績を振り返ったビデオが上映されました。

開会のあいさつをする藤瀬史朗OB会会長。「OBの皆さんが中野監督を囲んで久しぶりに再会し、有意義な1日を過ごしてほしい」

功績をまとめたビデオで全日本優勝についてコメントする中野監督

司会を務めたOGでフリーアナウンサーの岩崎友香さん

 浪商学園の野田賢治理事長が「浪商高校が牛島・香川バッテリーで甲子園を沸かせていた時、25歳の私は浪商野球部の寮監を務めていた大学2年生で20歳の中野監督と出会い、以後、弟のような存在でした」と若き日の出会いを振り返り、原田宗彦学長は「自分はスポーツマネジメントが専門で、強いチームには競技力と経営力が不可欠だと思いますが、中野監督は元気な学生やチームをマネジメントし、輝かしい実績を残されました」とたたえました。

浪商学園・野田賢治理事長。「私が25歳の時、浪商高校野球部の寮監を務めていた大学2年生で20歳の中野監督と出会い、以後、弟のような存在でした」

原田宗彦学長。「中野監督は元気な学生やチームをマネジメントし、輝かしい実績を残されました」

 阪神大学野球連盟事務局長の加門和彦様からの「中野監督は数々の連盟記録を樹立され、選手の育成力も素晴らしかった」とのメッセージが代読され、阪神大学野球連盟常任理事でOB会事務局の岡泰秀さんの乾杯の発声で宴がスタートしました。

乾杯の発声をするOB会事務局の岡泰秀さん

 会には、阪神大学リーグでしのぎを削った関西国際大学の鈴木英之監督も来賓としてご出席され、「強い相手に対すると普段以上の力を発揮するのが中野野球でした。中野監督の最後の試合で対戦し、うちの部員も胴上げに加わることができたのは感慨深い。これからも大阪体育大学のみならず連盟全体の後輩たちの戦いぶりを見守ってください」とエールを送りました。近畿大学の田中秀昌前監督は「温厚な方でオープン戦の際に中野監督と話をするのが楽しみでした。高校・中学野球の素晴らしい指導者を育成し、プロでも上原選手ら名選手を育てられたことに敬意を表します」とたたえました。

来賓の関西国際大学・鈴木英之監督。「強い相手に対すると普段以上の力を発揮するのが中野野球」

近畿大学・田中秀昌前監督。「温厚な方でオープン戦の際に中野監督と話をするのが楽しみでした」

 続いて、松平一彦新監督が壇上に上がり、決意を表明しました。

 松平新監督は兵庫県出身。神港学園高校で1995年の阪神・淡路大震災直後のセンバツに出場し、本学では3年からマネジャーを務め、上原選手の1年後輩にあたります。2000年の卒業後、履正社高校に赴任。翌年から野球部長を務めて甲子園は夏3回、春9回出場し、2019年夏全国優勝。2014年、17年春に準優勝。2021年、同校を退職して本学職員となり、硬式野球部コーチに就任しました。
 松平新監督は「履正社高校時代に中野監督から大学での指導を誘われ、3年考えました」と明かし、中野監督について「30年60シーズンで26回優勝し日本一も経験しました。大監督ですが、そんなところを見せないのが中野監督のすごいところ」とし、そのうえで新監督として「残念ながら中々優勝争いができていません。チームはプロ選手を多数出せるような状況ではありませんが、チーム力をまとめ、春のリーグ戦で優勝できるようチーム一丸になりたい。また、中野監督から引き継ぎとして要請された、社会に出て貢献できる人材の育成も目指します。大阪体育大学としてのプライドを持って戦っていきます。応援よろしくお願いします」と決意を語りました。

決意表明をする松平一彦新監督。「春のリーグ戦で優勝できるようチーム一丸になりたい。大阪体育大学としてのプライドを持って戦っていきます」

中野GMと松平新監督が握手

 このあと、プロで活躍する楽天・酒居知史、中日・松葉貴大、豪州アデレード・ジャイアンツ・村田透各選手から寄せられたビデオメッセージが披露されました。
 元巨人の上原氏もビデオメッセージを寄せ、「30年間ありがとうございました。ぼくも監督がいなかったら、プロ野球選手になっていなかったかも知れません。2回辞めたいと相談したが、監督のおかげで巨人、オリオールズ、レンジャーズ、レッドソックスなどでプレーすることができました」と感謝しました。

上原浩治氏はビデオメッセージを寄せた。「ぼくも監督がいなかったら、プロ野球選手になっていなかったかも知れません」

 中野GMは06年の全日本大学選手権優勝メンバーから壇上で当時の思い出を聞き、花束贈呈の後あいさつ。「学園関係者や野球部卒業生の皆さんのご支援があって、30年間監督を続けることができました。一番の印象は全日本大学選手権優勝。勝てるようなチームではなく、本当に雑草軍団のようなチームでリーグ戦から一つ一つ何とか勝って、決勝は優勝候補筆頭の青山学院大学に7-6で逃げ切りました。感動を与えてくれたチームでした。4年生の部員が『ボールボーイ役で何とか神宮に連れて行ってください』と頼みこんできた言葉が頭に残っています。チームが一つになった結果の優勝でした。ありがとうございました。松平新監督へのご支援ご協力よろしくお願いします」と語りました。

06年の全日本大学選手権優勝メンバーから壇上で当時の思い出を聞く中野監督

中野GMのあいさつ。「学園関係者や野球部卒業生の皆さんのご支援があって、30年間監督を続けることができました。松平新監督へのご支援ご協力よろしくお願いします」

 最後に寺尾博和OB会副会長(日刊スポーツ編集委員)が「中野監督は選手を育て、人を育てた名監督です。大阪体育大学は選手養成の大学ではなく指導者養成の大学であり、松平新監督がそれを引き継いで、強く、OBが自慢できるような野球部にしてくれると思います」と述べて閉会しました。

寺尾博和OB会副会長(日刊スポーツ編集委員)。「中野監督は選手を育て、人を育てた名監督です」

▲