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2021.05.26

水上競技部女子の宇津木美都選手が保留条件付きで東京パラリンピックの日本代表に内定しました~インタビュー

 大阪体育大学水上競技部女子の宇津木美都(うつぎ・みくに)選手(教育学部1年)が保留条件付きで東京パラリンピックの日本代表に内定しました。

<記事は下に続きます>

宇津木美都選手

 宇津木選手は5月21~23日にあったジャパンパラ大会の100m平泳ぎ(SB8クラス=四肢の一つの一部欠損など)予選で世界ランキング10位に相当する1分30秒07をマークしました。
 6月にドイツで行われる障害の国際クラス分け検査を受検し出場資格を満たしたうえで、正式に代表入りが決定します。

 宇津木選手は3歳から水泳を始め、京都市立洛北中学入学後、本格的に競泳に取り組みました。2017年パラ競泳日本選手権50m平泳ぎでアジア新記録、2018年アジアパラ大会100m平泳ぎで金。京都文教高校時代は記録が伸びず挫折も経験しましたが、小学校教員になる夢の実現と水泳の両立を果たすために今春、本学教育学部に入学し、復調を果たしました。
      ◇

 宇津木選手に現在の心境などを聞きました。

――東京パラリンピックへの出場に大きく近づいた。今の気持ちは。
 ひと安心です。大学4年の2024年にパリ大会でメダルを取ることが目標なので、東京大会に出場したら、100m平泳ぎで決勝に進みたい。
――東京大会で経験したいことは。
 パラリンピックでしか味わえない緊張感。歓声は上がらないかも知れないけれど、会場が盛り上がった雰囲気を体感したい。
――中学で本格的に競泳を始め、急成長した。中2のパラ競泳日本選手権50m平泳ぎでアジア新記録。
 中学で水泳部に入り、翌年3月初めてパラ水泳に関わった。普通の水泳部員がいきなりJPC(日本パラリンピック委員会)の育成合宿に呼ばれ、記録がぐんぐん伸びました。パラ水泳を始めて2カ月後に「宇津木は世界を狙える」と言われ驚きました。でもプレッシャーを感じず、ただ自己ベストを出すことを楽しめたのが良かったと思います。
――高校1年の時、2019年世界選手権の代表選考会で落選した。
 世界選手権に出場して翌年の東京パラリンピックの代表になることを狙っていました。その道が途絶えた後、タイムはどんどん落ち、中1のころの記録に。もう、平泳ぎを泳ぐのが嫌になりました。プレッシャーを感じていたのかも知れません。しかし、周囲の人に励まされて高2の7月ごろ、泳ぎ方を水の抵抗を減らすために最小限のストロークに変えて、復調の手ごたえをつかみました。
――大学生活は。
 小学生の頃からの夢だった小学校の先生になることと水泳を両立させるため大体大の教育学部を選びました。コロナ禍ですが、プール、ウェートトレーニングなど質の高い練習ができています。下宿での一人暮らしや自炊にも慣れてきました。
――今後の抱負は。
 ジャパンパラ大会では、100m平泳ぎはこの2年間では一番いいタイムで、100m背泳ぎでも自己ベスト。やっとここまで戻ってきたかなという感じです。東京パラリンピックに出場したら、100m平泳ぎのほか200m個人メドレーも出場すると思うので2種目とも強化していきたい。

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