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2020.09.16

「泉大津市子どもの体力向上推進プロジェクト」が今年も始動~社会貢献センター

本学社会貢献センターが5年目となる「泉大津市子どもの体力向上推進プロジェクト」~体を動かすって楽しいよ~を今年もスタートさせました。第1回は9月9日、泉大津市立穴師小学校であり、社会貢献センターのスタッフや学生、大学院生らが児童といっしょに体力測定などに取り組みました。

このプロジェクトは泉大津市教委からの委託事業です。全国調査で泉大津市の実技の結果が全国平均を下回っていたことが委託のきっかけですが、同センターでは、競技力や体力の向上を内容の中心にするのではなく、楽しく体を動かすことで運動やスポーツを好きになってもらい、結果的に体力も向上することを狙って、本学の専門的知見による運動プログラムを実施しています。

泉大津市こどもの体力向上推進プロジェクトで、20㍍シャトルランに挑戦する穴師小学校の児童たち。

毎年、対象の小学校を決めて数カ月にわたって週1回、本学のスタッフや協力いただくスポーツ団体が学校で児童と運動を楽しみ、プロジェクトの最初と終わりに体力を測定しています。体力は、楽しんで体を動かすだけでも特にボール投げなどを中心に大きく向上するといいます。

社会貢献センターは2018年、生涯スポーツ実践研究センターと健康福祉実践研究センターを統合して誕生しました。例年、運動が苦手な子どもを対象にした「子ども運動教室」、子どもスポーツクラブの「キッズボーシャーズ」、東日本大震災の被災地の福島県で高齢者の体力測定やサロン活動に取り組む「サンライズキャンプ」、地域の子どもや高齢者をキャンパスに招いてスポーツの場を提供する「OUHSスポーツキャンプ」、「小児がん児童生徒に対する支援運動教室」など一大学としては質量とも極めて充実した社会貢献活動を実施することで大学の地域でのスポーツ・教育の拠点化を目指しています。各事業には多くの学生が参加しています。

また、このほか本学は海洋スポーツキャンプ、スキーなどの多彩な実習、インターンシップなど、教室を離れて小中学校や野外などの現場で学ぶカリキュラムも伝統的に多く、社会貢献センター長の冨山浩三・体育学部教授は「本学の学生はスポーツの指導者や教員を目指す者が多いため、必要な資質であるリーダーシップやコミュニケーション能力を養う場として社会貢献や実習などの活動を重視しています。これらの資質は企業人にとっても重要で、就職活動や社会人生活に生きてくると考えます」と話しています。

主催する社会貢献センターの冨山浩三センター長が「みんなで楽しく体を動かしましょう」とあいさつ。

この日は、今年度の対象校である穴師小学校の体育館で、冨山センター長ら社会貢献センターのスタッフ、体力測定を指導する本学スポーツ科学センター員、大学院生やスタッフ募集に応じた学生ら約20人が参加し、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底してプロジェクトが実施されました。

約30人の児童を6班に分け、学生がリーダーとして各班の児童を引率。冨山センター長が「スポーツが得意なお兄さん、お姉さんが来ました。みんなで一緒に楽しく体を動かしましょう」とあいさつし、準備体操の後、児童は2グループに分かれて、20㍍シャトルランと握力測定に挑戦しました。

今年度のプロジェクトは来年1月まで基本的に毎週行われ、横井光治・女子硬式野球部監督がボール投げを教えたり、例年、ご協力いただいているVリーグ・堺ブレイザーズの指導でバレーボールをしたりするなどの活動が予定されています。

体力測定の前にみんなで準備体操。

20㍍シャトルランに挑戦。

握力測定。大学のスタッフに励まされ、懸命に握ります。

整理体操をしてこの日の活動は終了。この後でコーンなどの用具を率先して片付けてくれる児童もいました。

 

 

 

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