履正社高等学校ラグビー部の1、2年生34人が9月24日、大阪体育大学の熊取キャンパスを訪れ、先輩学生のリアルな体験談や模擬授業、ラグビー部体験を通して、大学での学びや競技を体感しました。


履正社高校ラグビー部は、現在、創部2年目の1、2年生のみが所属するチームです。これまで、大学見学や模擬授業体験に参加したことがなく、高校生ラガーマンたちは、はじめての経験に緊張した様子で本学を訪れました。
まず、入試部のスタッフが大学の特色や両学部計10コースの学びの内容、キャリア支援などについて紹介。「部活引退から受験まではあっという間。高校1、2年生のうちから、様々な大学のオープンキャンパスに参加するなど大学選びを視野に入れておくことが大切」とアドバイスがありました。
続いて、履正社高校の卒業生3人が、授業の様子や大学での1日の過ごし方などを紹介。スポーツ科学部で学ぶ鈴木大空(そら)さん(健康科学コース3年)は、「座学の授業『バイオメカニクス』では、身体の仕組みや動きを学ぶ。授業で学んだことを実際の部活動に応用できるところが面白い」と紹介しました。
さらに、大阪体育大学に進学した理由や進路選択で感じたことなど等身大の体験談を語りました。小川輝(ひかる)さん(教育学部3年・小学校教育コース)は、「大阪体育大学では、しっかりと野球ができ、同時に小学校の先生になる夢もかなえられると思い進学した」と振り返りました。渡邊陽軌(はるき)さん(スポーツ科学部3年・スポーツ教育コース)は、「大学選びでは自分で足を運び、生の現場を見ることが一番大事」と後輩たちにアドバイスしました。

左から、渡邊陽軌さん(スポーツ科学部3年・硬式野球部男子)、小川輝さん(教育学部3年・硬式野球部男子)、鈴木大空さん(スポーツ科学部3年・硬式野球部男子)
トレーニング体験では、S&C(ストレングス・アンド・コンディショニング)ルームで、ベンチプレスを体験し、バーベルの挙上速度を計測しました。
模擬授業では、スポーツ科学部の手塚洋介教授(精神生理学)が「スポーツ心理学入門~分かること・活かせること~」をテーマに担当しました。
授業の前半では、「試合中にミスするのではないかといった不安でいっぱいになるか」など4つの質問に対し、自分はどの程度あてはまるのか点数を付け、自己分析を体験しました。手塚教授からは、「このようなアンケートを使って、自分の課題や長所、成長を確認し、競技生活に活かすことが大切」と解説がありました。
授業の後半では、思い通りに体を動かすことの難しさを体験しました。一つ目の体験は、「黄」で塗られた文字「赤」を見て、塗られている色(黄)を素早く正確に答えるプログラムです。目の前のスクリーンにおよそ40秒間映し出され、1秒ごとに文字と色の表示が変わり続けます。頭ではわかっていても、大多数がうまく答えられずに、間違えたり詰まったりを繰り返し、「間違えた!」「あっ、違う!」とあちらこちらから声が上がりました。

体験授業では、和気あいあいとした雰囲気が流れた
二つ目は、鏡映描写器を使い、鏡に映った図形を見ながら線を描く「鏡映描写」を体験しました。手元にある2本の線で二重に描かれた星の図形が顔の前の鏡に映りますが、高校生は鏡だけを見て手元は見ずに2本の線の間に線を引いて星を描くことに挑戦しました。真剣な眼差しで集中して描こうとしますが、線がふらつき、何度も途中ではみ出してしまいます。はみ出た部分に戻ろうとしても、思うように戻れません。一見簡単そうに感じる分、高校生は「難しい!」「本当にできない!」と驚いた様子でした。
このように、スポーツ心理学とは、心と体のつながりについて理解を深めることを目的に、「メンタル」の仕組みや特徴を研究する学問です。今回の体験授業を通じて、高校生は、心と体のつながりを体感し、スポーツ心理学の世界の一端を垣間見ました。手塚教授は、「(ある限られた領域を除いて)大学での勉強は自分の考えを掘り下げたり広げたりしながら、正解を見つけていく。自分の可能性を実現できるのが大学です」と締めくくりました。

高校生にアドバイスする手塚教授(左)と高校生を見守る本学ラグビー部学生(中央)
昼食後、けがをしたアスリートが競技復帰を目指してトレーニングに取り組むアスレティックトレーニング(AT)ルームをはじめ、各競技専用の屋内外スポーツ施設や蔵書約21万冊を誇る図書館などキャンパス内を見学しました。
その後、高校生はユニフォームに着替え、ラグビー部体験に参加しました。まずは本学ラグビー部の長崎正巳監督が、部の特色や普段の練習の様子のほか、トヨタ自動車で選手として活躍したり、ラグビー日本代表チームのマネジャーとして選手をサポートしたりといった卒業後の進路先を紹介。翌日に国際交流試合を控えた高校生に向け、「明日の交流試合に備えて、明日のことをしっかり考えながらこの後の練習に取り組んでください」と激励しました。

真剣な様子で説明に聴き入る高校生
続いて、世界で初めて国際ラグビーボード(現ワールドラグビー)から公式認定された、人工芝ラグビー場に移動し、和田哲元ヘッドコーチ指導のもと、大学生と高校生の混合チーム4組に分かれてウォーミングアップを行いました。最初は緊張している様子の高校生でしたが、声を掛け合いボールをつなぐうちに打ち解け、笑顔が見られました。

ミスト完備の人工芝グラウンド 真夏は70℃にもなる人工芝の表面温度を40℃程度に下げ、そよ風効果もある
その後は、全体での合わせ練習やフォーワードとバックスに分かれたポジション練習を体験しました。大学生からは、「もっともっと強く来て!」「ここでもっと体勢を低くして!」など、積極的にアドバイスがありました。

本学には指導者を目指す大学生も多く、高校生の様子をよく見て積極的に声を掛けます
体験の最後には、「明日の交流試合も頑張ってください」とエールを送ると、高校生から「今日の練習で学んだことを明日の交流試合に活かしたいと思います。本日はありがとうございました!」とうれしいサプライズの言葉がありました。
学校単位での大学見学について、詳しくは入試部(072-453-7070)までお問い合わせください。

体験終了後、互いに激励と感謝の言葉を交わす




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