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2026.08.12

不安と迷いの体験ストーリー 小溝あかねさん 「不安なら、その不安が消えるまで準備すればいい」

 バスケを始めたのは高校から。全国トップレベルが集まる体育大学のバスケ部に、自分が入っていいのか——最後まで迷った。それでも飛び込んだ先に、自分だけの答えがあった。

バスケ歴3年の私が、入っていいのか


 小溝あかねさん(スポーツ科学部2年、京都・大谷高校)は、中学時代は陸上と女子ラグビーに取り組んでいた。バスケットボールを始めたのは高校に入ってから。周りと比べると、競技歴は圧倒的に短かった。

 体育系大学には、幼い頃から英才教育を受けてきた選手しかいない——そう思い込んでいた。大体大のバスケ部の見学に行ったとき、そのレベルの高さに本当に驚いた。「自分なんかが入部していいのか」と、最後の最後まで迷い続けた。

 「なんでこんな場違いなところに来てしまったんやろ」と、入学後は毎日泣いていました。

オープンキャンパスで気づいたこと


 それでも大体大を選んだのは、3回も参加したオープンキャンパスで少しずつ気持ちが固まっていったからだ。在学生や先生方の雰囲気が、他の大学とは違った。

 3回目に参加した体験授業のテーマは「緊張とパフォーマンス」だった。自分は、少し緊張している時の方がいいプレーができる——その日、初めて気づいた。授業での学びが競技に直接活きる。その感覚が、入学の決め手になった。全員が本気でバスケに向き合う環境で、自分もやってみたい。競技歴の短さより、その気持ちの方が強かった。

「一つずつ増やしていけばいい」


 大体大のバスケ部に入部してすぐ、想像していた通りの現実が待っていた。基礎練習すらついていけない。チームに迷惑をかけ続ける毎日が、とにかく苦しかった。

 そんな小溝さんの隣に、先輩が来て声をかけてくれた。

 「最初から全部できる人はいないよ。一つずつ増やしていけばいい」

 完璧にできなければ意味がない、という考えが崩れた瞬間だった。不安なら、その不安が消えるまで準備すればいい。オープンキャンパスで頭ではわかっていたことを、今度は体で実感した。

「あかねが一番声が出ている」


 誰よりも早くコートに入り、自主練習を繰り返した。チームが大切にしている声出しと切り返しを、誰でもできることだからこそ徹底した。「あかねが一番声が出ている」。いつの間にか、そう言ってもらえるようになっていた。

 今でも不安になることはある。それでも積み上げてきた練習量が支えになる。大体大で一番でなくていい。昨日の自分より一つ多く、できることを増やしていけばいい。

 将来は体育教師をめざしている。自分が苦労した経験があるからこそ、生徒の「できない」という気持ちに寄り添って、一歩ずつ成長を支えられる先生になりたいと小溝さんは言う。

MESSAGE TO YOU
レベルの高い世界に飛び込むのはとても勇気がいる。でも、そんな中でも自分にできることがある。完璧じゃなくていい。不安なら、その不安が消えるまで準備すればいい。それだけです。

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