鹿児島県の離島、徳之島の徳之島町が、中学・高校生が関西圏の企業や大学などを訪問して豊かな職業観を育み、進路について理解を深める「徳之島町インターンシップ教育事業」を実施しています。今年度は中学3年生から高校2年生の9人が5泊6日で関西を訪れ、7月27日は大阪体育大学でスポーツ科学を学びました。

大阪体育大学を訪問した徳之島町の中学・高校生

大阪体育大学はスポーツSDGsを推進しています
徳之島町は2021年、ソフトバンク株式会社と離島での教育課題の解決などを目指した連携協定を結び、ICTを活用した環境教育の推進などに取り組んでいます。
一方、大阪体育大学もソフトバンクと連携協定を結び、学生がICTを活用して遠隔地の運動部活動を指導しています。今年度のインターンシップ教育実習はソフトバンクから大阪体育大学が紹介され、ソフトバンクと大阪市などが開設するオープンラボ「5G X LAB OSAKA」、サントリーホールディングス、近畿大学とともに訪問することになりました。

27日は中高生9人と徳之島町教育委員会関係者ら5人が大阪体育大学を訪問し、社会貢献センター長のスポーツ科学部・冨山浩三教授(スポーツマネジメント)の説明を聞きました。
冨山教授は生徒に「クラブが強くなるにはどうすればいい?」と尋ね、「強くなる方策の一つは研究すること。筋力トレーニング、バイオメカニクス、スポーツ栄養学、メンタルトレーニング。大阪体育大学では様々な分野を研究しています」と語りかけました。
また、「スポーツにはどんないいことがありますか」と尋ねると、生徒は「体力がつく」「人と交流ができる」「将来に活かせる」などと答えました。冨山教授は「そうですね。スポーツは人を育て、人と人をつなげ、人を元気づけ、まちが活性化します。徳之島で陸上競技の合宿が行われていると思いますが、その結果、お金が回り、にぎわいが生まれ、人が来ます。スポーツの力を使ってまちを活性化する。スポーツマネジメントはそんな学問です」と語りました。

冨山浩三教授
一行はキャンパスを見学した後、スポーツウェアに着替えて第6体育館の多目的アリーナに移り、テニス部女子監督を務めるスポーツ科学部・岡村修平講師(コーチング学)のミニ授業「テニスの科学」を受講しました。
岡村講師は徳之島出身で、同郷の後輩に授業できることを本当に楽しみにしていたといいます。授業の冒頭では島の歴史や親せきが近くにいて町民のつながりが強い島の良さを、郷土愛たっぷりに語りました。

岡村修平講師。徳之島出身で同郷の後輩を歓迎した
続いてサーブのスピードを向上させる手段を考えました。作用・反作用の法則を利用した下半身の使い方、胸や背中の柔らかな使い方を学び、そのうえで生徒はラケットを持って実際に全力でサーブを打ちました。

サーブのスピードを上げる方法を学んだ後、実際にサーブを打つ生徒
最後に岡村講師は「大学は学んで問う『学問』をする場。自分一人ではなく友人や教員、外部の方と議論し、仮説を立てるくせをつけてください。皆さんが日々の生活の中で科学してくれるとうれしいです」と語り、授業を締めくくりました。

陸上競技場を見学する生徒ら




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