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下河内 洋平 体育学部 教授

スポーツ傷害予防と競技パフォーマンス向上をめざす

YOHEI
SHIMOKOCHI

下河内 洋平体育学部 教授

  • #スポーツ傷害
  • #競技パフォーマンス向上
  • #スポーツ科学
  • #スポーツ医学

一般的には難しいと考えられているスポーツ傷害予防と競技パフォーマンス向上の両立。
これらの両立をめざし、現場指導と研究の双方に取り組んでいる。

  • スポーツ傷害のメカニズムを解明し、
    その予防と競技パフォーマンス向上をサポートする。

    本場アメリカでアスレティックトレーナーの勉強に取り組むうち、競技パフォーマンスと傷害の関係性について興味を持つように。膝関節前十字靭帯損傷など、主に下肢関節の急性スポーツ傷害のメカニズムやその予防、危険因子について研究しています。前十字靭帯損傷は、着地動作などにおいて、接地後約0.04秒程度という短時間で生じると考えられています。そのため、傷害予防には、地面からの衝撃を小さくすることや、衝撃を受ける方向が身体に対して安全であることが非常に重要です。一方、競技において、より素早い踏切や高い跳躍には、強い衝撃や無理な方向からの衝撃が伴うため、一般的には傷害予防と競技パフォーマンス向上の両立は難しいと考えられています。競技者は後者を優先する傾向にありますが、私はこれらの両立をめざし、体力・筋力測定やモーションキャプチャーなどの手法を用いて、研究を進めています。

  • スポーツ傷害予防と競技パフォーマンス向上の
    共通点と相違点を明確にすることも研究テーマの一つ。

    最近、前十字靭帯損傷を引き起こすような特徴を有した選手は一部の競技パフォーマンスが低い傾向にあるという検証結果が出ました。これは、傷害予防のための介入が、競技パフォーマンス向上にもつながる可能性を示しています。スポーツ科学とスポーツ医学を融合したこの研究は、競技者・トレーナー・理学療法士・鍼灸師などスポーツに関わるすべての人に有用な知見を提供できると考えています。

  • 現場指導と研究を両立することで、
    その両方に良い影響が生まれる。

    私は、2012年より本学のハンドボール部女子のフィジカルコーチとしてトレーニングを指導しています。実験室での研究成果をスポーツ現場に還元し、スポーツ現場から新たな研究テーマを生み出すという好循環が生まれました。競技においても、全日本インカレ7連覇、日本選手権2年連続準優勝といった結果に貢献しています。

PROFILE

下河内 洋平シモコウチ ヨウヘイ

体育学部 健康・スポーツマネジメント学科 アスレティックトレーニングコース
大学院 スポーツ科学研究科 バイオメカニクス

専門分野:スポーツ医学、臨床バイオメカニクス

学部・大学院SCHOOL / GRADUATE SCHOOL

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