パラリンピック選手のメンタルを支える男

パラリンピック選手のメンタルを支える男

荒木雅信 体育学部 教授

スポーツはただやれば効果が出るものではない。そこにはさまざまな理論があり、それを研究するのがスポーツ科学だ。荒木教授は、こころと身体の相互関係を探る「スポーツ心理学」を専門とする、学会の第一人者。パラリンピック委員会 医科学情報サポート事業の統括リーダーも務めている。

荒木雅信

パラリンピック選手に科学的サポートを

私が行っている研究は「こころと身体のつながり」を重視し、運動制御・運動学習のしくみを臨床的に解明する臨床スポーツ心理学です。1990年に大学が熊取へ移転し、日本初となる本格的なスポーツ心理学実験室が設置されました。以来25年にわたり、経験則にもとづく指導が多いスポーツの現場に向けて、地道に研究成果の発信に努めてきました。

トップアスリートの世界ではスポーツ科学の重要性が広まりつつあり、オリンピック選手に続きパラリンピック選手へも科学的サポートが行われるようになっています。2006年から始まったこのサポートに、私もJPC強化委員として関わっています。ソチ2014冬季パラリンピックでは日本選手団団長を務め、我々の科学的サポートがソチでのメダル獲得につながったと評価していただけました。

荒木雅信

スポーツ心理学で先を行く大体大

大体大はスポーツ心理学において先駆的な取り組みを続けてきました。日本初のスポーツ心理学実験室の設置にはじまり、大学院博士課程の設置、日本で唯一の「スポーツ心理・カウンセリングコース」をスポーツ教育学科に設けるなど、スポーツ心理学の専門教育と研究を行う環境が整えられています。

パラリンピック選手のメダル獲得につながった科学的サポートも、大体大での日頃の研究成果があってこそ、実践できたものなのです。

荒木雅信

スポーツ科学は自分の可能性を広げる分野

ヒトの運動制御のメカニズムは、まだまだ未知の部分が多いのが現状です。スポーツ科学は競技だけでなく人間のすべての営みに関係します。学生の皆さんには、スポーツ科学の研究を通して、自分の可能性に挑戦し、「競技力向上」「健康」「福祉」の分野で積極的に活動してほしいですね。

われわれ教員も皆さんの可能性と潜在力を引き出せるよう、さまざまなアプローチを用意していきたいと考えています。

荒木雅信

PROFILE

荒木雅信 ARAKI MASANOBU

体育学部スポーツ教育学科所属
担当授業:スポーツ心理学、メンタルトレーニング指導論など。日本スポーツ心理学会会長。

座右の銘
There is a Will, There is a Way.(意志あるところに路あり)

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